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    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

August 17, 2017
Vol. 377 No. 7

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 早期妊娠高血圧腎症に対するアスピリンとプラセボとの比較
    Aspirin vs. Placebo for Preterm Preeclampsia

    早期妊娠高血圧腎症リスクの高い女性を対象とした多施設共同無作為化プラセボ対照試験において,妊娠 11~14 週で開始する低用量アスピリン投与は,妊娠高血圧腎症が診断される割合が低いことに関連した.

  • オンポンプ CABG とオフポンプ CABG の術後 5 年の成績
    Five-Year Outcomes for On-Pump vs. Off-Pump CABG

    18 の医療機関で,2,203 例がオンポンプ冠動脈バイパス術(CABG)またはオフポンプ CABG に無作為に割り付けられた.5 年死亡率はオンポンプ CABG のほうがオフポンプ CABG よりも有意に低かった.副次的評価項目にオフポンプ CABG の利益は認められなかった.

  • エボロクマブの試験における認知機能
    Cognitive Function in a Trial of Evolocumab

    PCSK9 阻害薬の使用による認知機能の低下に関する懸念を検討するため,エボロクマブ投与例とプラセボ投与例に,自動化された神経心理検査を行った.エボロクマブは,ベースラインから 19 ヵ月間の認知機能の変化に関して,プラセボに対し非劣性を示した.

  • 糖尿病におけるカナグリフロジンと心血管イベント
    Canagliflozin and Cardiovascular Events in Diabetes

    2 件の無作為化試験で,心血管疾患リスクを有する 2 型糖尿病患者にナトリウム-グルコース共輸送体 2 阻害薬カナグリフロジンまたはプラセボを投与し,188 週間追跡した.カナグリフロジンにより心血管イベントリスクが低下した.

SPECIAL ARTICLE

  • 参照価格制度と薬剤支出
    Reference Pricing and Drug Spending

    雇用主連合による参照価格制度の導入は,薬剤の選択と,雇用主提供医療保険が適用される患者側の支出の有意な変化に関連した.

REVIEW ARTICLE

  • 小児腸管不全
    Pediatric Intestinal Failure

    かつてほぼ一様に致死的であった小児腸管不全は,いまでは何万人もの子どもを苦しめる,複雑ではあるが生存可能な症候群とみなされている.この論文では,腸管不全患児へのアプローチについて概説している.

PERSPECTIVE

  • サイン
    Signs

    父親を亡くしたばかりの女性医師が,身近な人の死を悼む多くの人と同様に,「サイン」を待ち望んでいることに気づいた.サインとは,深い悲しみに意味を与え,到底受け入れられないと思っていることを受け入れるのを助けてくれる何かである.やがてこの医師は,一人でハイキングに出かけた際にサインを受け取った.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • ヘルペス性湿疹
    Eczema Herpeticum

    ヘルペス性湿疹

    アトピー性皮膚炎の 8 歳の女児が,びまん性,瘙痒性の,中心臍窩を有する小水疱を伴う紅斑を訴えて受診した.直接蛍光抗体検査にて単純ヘルペスウイルス 1 型陽性であった.

NEJM QUICK TAKE

  • 妊娠女性の妊娠高血圧腎症リスクを減らす
    Reducing the Risk of Preeclampsia in Pregnant Women

    妊娠女性の妊娠高血圧腎症リスクを減らす

    早期妊娠高血圧腎症は,母体死亡と周産期死亡の重要な原因である.そのリスクが高いとされる妊娠女性には,低用量アスピリンが推奨されている.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • 医学教育における新たなアプローチ
    New Approaches in Medical Education

    Richard Schwartzstein が,従来の講義中心の教科課程に替わるものについて論じている.