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    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

January 26, 2023
Vol. 388 No. 4

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 心停止に対する体外循環式心肺蘇生
    Extracorporeal CPR for Cardiac Arrest

    院外心停止患者を対象とした無作為化試験で,体外循環式心肺蘇生(CPR)を受けた患者と従来の CPR を受けた患者とでは,生存と良好な神経学的転帰が得られる割合は同程度であった.

  • 重症血友病 A に対するエフアネソクトコグ アルファ
    Efanesoctocog Alfa in Severe Hemophilia A

    エフアネソクトコグ アルファは第 VIII 因子の融合製剤であり,週 1 回投与で出血を予防することができる.この試験では,投与を受けた患者の 2/3 には出血エピソードは認められず,年間出血率は 77%低下した.

  • 慢性リンパ性白血病に対するザヌブルチニブ
    Zanubrutinib in Chronic Lymphocytic Leukemia

    再発または難治性の CLL 患者を対象とした試験で,2 年の時点での無増悪生存率は,ザヌブルチニブ群で 78%,イブルチニブ群で 66%であった.感染症の頻度は双方で高かった.心イベントの頻度はザヌブルチニブのほうが低かった.

  • 糸球体濾過量を推算するための調整シスタチン C 値
    Rescaled Cystatin C to Estimate GFR

    糸球体濾過量(GFR)の推算式である,欧州腎機能コンソーシアムのクレアチニン値に基づく GFR 推算式(EKFC eGFRcr)と,シスタチン C 値に基づく GFR 推算式(EKFC eGFRcys)が検証された.EKFC eGFRcys は,人種や性別を含めるか否かにかかわらず,偏りがなく,精度が高かった.

REVIEW ARTICLE

  • ART と有害な妊娠転帰
    ART and Adverse Pregnancy Outcomes

    ART と有害な妊娠転帰

    抗レトロウイルス療法(ART)により,周産期 HIV 感染は大幅に減少しているが,最良の安全性プロファイルを有するレジメンはまだ明らかにされていない.ART と妊娠転帰に関する文献をレビューした.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 脾結核
    Splenic Tuberculosis

    HIV 感染と肺結核の診断を受けていた 29 歳の男性が,左側腹部痛を訴えて受診した.腹部 CT で,多数の低吸収病変を伴った脾腫が認められた.

INTENTION TO TREAT

  • Covid ワクチン ― 長期戦
    Covid Vaccines — Playing the Long Game

    NEJM の新しい Podcast 番組「Intention to Treat」.第 1 回のエピソードでは,本誌編集長の Eric Rubin と FDA ワクチン諮問委員会の同僚である Paul Offit が,Covid ワクチンの成果,限界,期待について考察している.

NEJM QUICK TAKE

  • 難治性院外心停止に対する体外循環式心肺蘇生
    Extracorporeal CPR for Refractory Out-of-Hospital Cardiac Arrest

    難治性院外心停止に対する体外循環式心肺蘇生

    難治性心停止に対して,標準的な二次救命処置に体外式膜型人工肺を追加することで,良好な神経学的転帰を伴う生存が改善するかどうかは明らかにされていない.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

  • 重症血友病 A に対するエフアネソクトコグ アルファ
    Efanesoctocog Alfa for Severe Hemophilia A

    エフアネソクトコグ アルファは,血友病 A に対する新しいクラスの第 VIII 因子補充製剤であり,ほかの第 VIII 因子製剤よりも半減期が長いため,週 1 回投与が可能である.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

  • 慢性リンパ性白血病に対するザヌブルチニブとイブルチニブとの比較
    Zanubrutinib or Ibrutinib in Chronic Lymphocytic Leukemia

    慢性リンパ性白血病に対するザヌブルチニブとイブルチニブとの比較

    再発または難治性の慢性リンパ性白血病患者において,ザヌブルチニブはイブルチニブよりも全奏効に関して良好であることが以前示されている.無増悪生存期間に関する新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • 生殖医療と「潜在的な生命」
    Reproductive Medicine and “Potential Life”

    Kimberly Mutcherson が,Dobbs 対 Jackson Women’s Health Organization 判決と,生命がいつ始まるのかを決定する州の権限について論じている.