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  • This Week at NEJM.org

    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

March 7, 2024
Vol. 390 No. 10

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 未治療の尿路上皮癌に対する抗体薬物複合体
    Antibody–Drug Conjugate in Untreated Urothelial Cancer

    未治療の進行または転移性尿路上皮癌患者を対象として,エンホルツマブ ベドチンと PD-1 阻害薬の併用を化学療法と比較した試験では,無増悪生存期間と全生存期間が,試験治療により約 2 倍になった.

  • 複数の食物アレルギーに対するオマリズマブ
    Omalizumab for Multiple Food Allergies

    食物アレルギーを有する 180 人を対象とした試験で,オマリズマブは,ピーナッツおよびその他の一般的な食物アレルゲンに対する反応閾値の上昇に有効であった.

  • 頸動脈プラーク内のマイクロ・ナノプラスチック
    Microplastics and Nanoplastics in Carotid Plaque

    頸動脈プラーク内にマイクロ・ナノプラスチックの存在が確認された患者は,確認されなかった患者と比較して,追跡期間 34 ヵ月の時点での有害心血管イベントのリスクが高かった.

  • EGPA に対するベンラリズマブとメポリズマブとの比較
    Benralizumab or Mepolizumab for EGPA

    再発性または難治性の好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA)患者を対象とした無作為化試験において,ベンラリズマブは,寛解導入に関してメポリズマブに対する非劣性を示した.

REVIEW ARTICLE

  • 内分泌攪乱化学物質が健康に及ぼす影響
    Health Effects of Endocrine-Disrupting Chemicals

    内分泌攪乱化学物質が健康に及ぼす影響

    空気,水,食物,製品に含まれる化石燃料由来の化学物質の多くは,ホルモン機能に影響を及ぼす.それらへの曝露は,癌,心血管疾患,不妊症などの健康リスクと関連している.

MEDICINE AND SOCIETY

  • 道徳的傷つきを超えて
    Beyond Moral Injury

    現在の「健康」の概念的解釈は,研修医の専門化とは正反対である可能性がある.われわれは,医師と患者の双方のために,医療における主体性,信念,喜びを取り戻すことができるか?

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 胃梅毒
    Gastric Syphilis

    32 歳の男性が,2 週間前から続く心窩部痛,悪心,食欲不振,体重減少を訴えて受診した.内視鏡検査で,胃前庭部と前庭部大弯に潰瘍が認められた.

CLINICAL PROBLEM-SOLVING

  • 剝離と急激な低下
    Peeling and Plummeting

    剝離と急激な低下

    6 年前にメリーランド州に移住した 20 歳のグアテマラ人女性が,6 ヵ月前から続く両手,両手関節,両足関節の進行性の疼痛と腫脹を訴えて受診した.そのほかに,意図しない体重減少などの症状があった.

DOUBLE TAKE

  • アルツハイマー病 ― 投薬,発見,スクリーニング
    Alzheimer’s Disease — Medications, Detection, and Screening

    アルツハイマー病 ― 投薬,発見,スクリーニング

    この Double Take の動画では,アルツハイマー病の病態生理を見直し,抗アミロイド薬投与の役割について考察し,プライマリケアの現場で行うスクリーニングに関するガイダンスを提供する.

NEJM QUICK TAKE

  • 進行尿路上皮癌に対するエンホルツマブ ベドチンとペムブロリズマブの併用
    Enfortumab Vedotin–Pembrolizumab in Advanced Urothelial Cancer

    進行尿路上皮癌に対するエンホルツマブ ベドチンとペムブロリズマブの併用

    進行尿路上皮癌患者では,白金製剤ベースの一次化学療法による 5 年生存率は比較的低い.エンホルツマブ ベドチンとペムブロリズマブの併用により,転帰が改善する可能性がある.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

  • 複数の食物アレルギーに対するオマリズマブ
    Omalizumab for Multiple Food Allergies

    複数の食物アレルギーに対するオマリズマブ

    食物アレルギー患者の多くは複数の食物にアレルギーを示すが,複数の食物アレルギーの治療として FDA に承認されているものはない.複数の食物アレルギーを有する小児・思春期児に対するオマリズマブについて,新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

  • EGPA に対するベンラリズマブとメポリズマブとの比較
    Benralizumab versus Mepolizumab for EGPA

    EGPA に対するベンラリズマブとメポリズマブとの比較

    まれな炎症性疾患である好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA)の患者に対する,ベンラリズマブとメポリズマブの直接比較試験は行われていない.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.