The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

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日本語アブストラクト

May 16, 2002 Vol. 346 No. 20

新生児集中治療の利用可能性と新生児死亡率の関係
The Relation between the Availability of Neonatal Intensive Care and Neonatal Mortality

D.C. GOODMAN AND OTHERS

背景

米国の新生児集中治療の利用可能性には顕著な地域差がある.われわれは,新生児科医や新生児集中治療病床の供給数が多いほど新生児死亡率が低くなるかどうかを検討する研究を行った.

方 法

米国医師会(American Medical Association)および米国整骨医協会(American Osteopathic Association)の 1996 年のマスターファイルと,1998 年と 1999 年の新生児集中治療室の調査を用いて,246 の新生児集中治療地域における新生児科医および新生児集中治療病床の供給数を算出した.1995 年の米国出生コホート集団の出生記録と死亡記録を連結した資料を使用し,新生児人口当りの新生児科医および新生児集中治療病床の供給数(五分位群)と生後 27 日間の死亡リスクとの関係を評価した.

結 果

出生時体重 500 g 以上の新生児 3,892,208 人での死亡率は,出生数 1,000 人当り 3.4 人であった.新生児死亡のリスク増加に関連する新生児および母親の特性で補正したところ,新生児科医数が出生数 10,000 人当り 4.3 人の地域のほうが,出生数 10,000 人当り 2.7 人の地域よりも死亡率は低かった(死亡のオッズ比 0.93;95%信頼区間 0.88~0.99).新生児科医数がさらに増加しても,死亡リスクは低下しなかった.新生児集中治療病床数と新生児死亡率とのあいだには,一貫した相関関係は認められなかった.

結 論

米国の少数の地域は,新生児集中治療資源が不十分な可能性があるが,他の多くの地域は,高リスク新生児の死亡を予防するために必要な量を上回る資源を有している可能性がある.新生児科医の利用可能性が,他の健康に関する転帰に与える影響は不明である.

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2002; 346 : 1538 - 44. )