The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

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日本語アブストラクト

December 23, 2004 Vol. 351 No. 26

女性の死亡率予測における肥満と身体活動の比較
Adiposity as Compared with Physical Activity in Predicting Mortality among Women

F.B. Hu and Others

背景

身体活動の程度がより高いことで,肥満に関連する死亡リスクの上昇が相殺されるかどうかについて,議論が続いている.

方 法

1976 年に 30~55 歳で,心血管疾患と癌が認められなかった女性 116,564 例を対象に,体格指数および身体活動と死亡との関連性について検討した.

結 果

24 年の追跡期間中に,10,282 例が死亡した.うち 2,370 例は心血管疾患,5,223 例は癌,2,689 例はその他の原因であった.死亡率は,喫煙したことがない女性で,体格指数の値が高くなるにつれ単調増加した(傾向性の P<0.001).参加者全員を合せた解析では,身体活動の程度に関係なく,肥満からより高い死亡リスクが予測された.身体活動の程度がより高いことは,あらゆる程度の肥満で有益であると考えられたが,肥満に関連する死亡リスクの高さは解消されなかった.死亡の多変量相対リスクは,痩せていて(すなわち体格指数 25 未満),活動的な(運動時間,週当り 3.5 時間以上)女性と比較した場合,痩せていて活動的でない女性では 1.55(95%信頼区間 1.42~1.70),肥満で(体格指数 30 以上)活動的な女性では 1.91(95%信頼区間 1.60~2.30),活動的でない肥満女性では 2.42(95%信頼区間 2.14~2.73)であった.成人期のわずかな体重増加でさえも,身体活動とは独立して,より高い死亡率と関連していた.非喫煙女性において,過体重(体格指数 25 以上と定義)と身体活動の不足(運動時間,週当り 3.5 時間未満)の組み合せが,すべての早期死亡の 31%,心血管疾患による死亡の 59%,癌による死亡の 21%を占めると推測される.

結 論

肥満の程度の増加と身体活動の減少は共に,死亡の強力かつ独立した予測因子である.

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2004; 351 : 2694 - 703. )