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• A 型肝炎ワクチンと免疫グロブリンの比較
  Hepatitis A Vaccine versus Immune Globulin

  家庭内またはデイケアセンターにおける A 型肝炎への曝露後の予防として，A 型肝炎ワクチンと免疫グロブリンを無作為化比較したところ，感染率は免疫グロブリン（3.3%），ワクチン（4.4%）ともに低く，非劣性に関して事前に規定した研究の基準を満たした．A 型肝炎ワクチンは長期間の免疫をもたらし，曝露後の予防策として妥当な選択肢となる可能性がある．

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• 切除不能の頭頸部癌に対する TPF 療法
  TPF Therapy in Unresectable Head and Neck Cancer

  頭頸部の進行性切除不能癌に対する治療法に関するこの試験において，シスプラチンとフルオロウラシルの標準療法にドセタキセルを加えた導入化学療法（放射線療法前に実施）は，標準的導入化学療法よりも優れていることが示された．無増悪生存期間および全生存期間は改善し，3 剤療法の毒性は標準療法の毒性よりも低かった．

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• 頭頸部癌に対するシスプラチン＋フルオロウラシルのみの投与とドセタキセルとの併用投与の比較
  Cisplatin and Fluorouracil Alone or with Docetaxel in Head and Neck Cancer

  この無作為化試験では，切除不能な病期 III 期または IV 期の頭頸部扁平上皮癌を有し，遠隔転移を認めない患者を，化学放射線療法の実施前に，シスプラチンとフルオロウラシルにドセタキセルを加えた導入化学療法（TPF 療法）と，シスプラチンとフルオロウラシルによる導入化学療法（PF 療法）のいずれかに割り付けた．TPF 導入化学療法を受けた患者の生存期間は，PF 導入化学療法を受けた患者よりも有意に長かった．

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• 2 型糖尿病に対する経口療法へのインスリンの追加
  Addition of Insulin to Oral Therapy in Type 2 Diabetes

  非盲検試験において，メトホルミンとスルホニル尿素の最大許容量の投与を受けていながら糖化ヘモグロビン値が至適ではない 2 型糖尿病患者を，二相性インスリン，食前インスリン，基礎インスリン投与のいずれかに無作為に割り付けた．単一のインスリンアナログ製剤の追加により，1 年の時点で，少数の患者において糖化ヘモグロビン値が 6.5%以下となった．二相性インスリンまたは食前インスリンレジメンは，基礎インスリンレジメンよりも有効性が高かったが，低血糖や体重増加のリスクの増加と関連していた．

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MEDICAL PROGRESS

• セリアック病
  Celiac Disease

  セリアック病は，まれな自己免疫疾患であり，環境要因としてグルテンが知られている．最初は小児にまれにみられる吸収不良症候群の 1 つと考えられていたが，現在では，あらゆる年齢で診断され，さまざまな器官系に影響を及ぼす発生頻度の高い疾患として認識されている．この総説では，セリアック病の発症機序，診断，管理について検討している．

CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL

• 貧血を呈する HIV 陽性の男性
  An HIV-Positive Man with Anemia

  HIV 陽性の 49 歳の男性が，急速に進行する貧血のため血液内科を受診した．男性は HIV 陽性歴 20 年であり，6 ヵ月前に抗レトロウイルス療法を中止していた．ヘモグロビン値 6 g/dL，ヘマトクリット値 16.9%，網赤血球数 0.2%，白血球数 2600/mm³ であり，白血球分画は正常であった．診断手技が行われた．

CLINICAL DECISIONS

• 安定冠動脈疾患の管理
  Management of Stable Coronary Disease

  この双方向の特集記事では，高血圧，肥満，糖尿病を有する 65 歳男性の症例を紹介している．男性は，最近診断された冠動脈疾患の管理について意見を求めている．ここでは，考えられる 3 つの治療選択肢を，それぞれに専門家の意見を添えて紹介している．あなたならどの治療選択肢を推奨しますか？　www.nejm.org でそのうちの 1 つに投票することができ，ご希望であればご自分の治療の意思決定に関するコメントを投稿することができます．投票結果および寄せられたさまざまなコメントをウェブサイトに掲載します．

CLINICAL IMPLICATIONS OF BASIC RESEARCH

• 心筋線維化の要点
  A Pivot in Cardiac Fibrosis

  最近の研究により，心筋線維化を促進する線維芽細胞は内皮に由来することが示されている．形質転換成長因子 β1 はこれらの誘導を促進するが，骨形成因子 7 は抑制する．