The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

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    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

June 19, 2008
Vol. 358 No. 25

ORIGINAL ARTICLE

  • 心房細動に対する心調律コントロールと心拍コントロールの比較
    Rhythm Control versus Rate Control for Atrial Fibrillation

    心房細動とうっ血性心不全の患者を対象としたこの臨床試験では,心調律コントロール(洞調律の維持)と心拍コントロール(心房細動における心室拍数のコントロール)の比較が行われた.この 2 つの治療戦略は,臨床転帰に関してほぼ同等であった.したがってこれらの患者に対しては,より簡便な方法である心拍コントロールを至適治療と考えるべきである.

  • 重症心不全に対するドロネダロン療法後の死亡率上昇
    Increased Mortality after Dronedarone Therapy for Severe Heart Failure

    ドロネダロンは,心房細動と心室性不整脈の治療において有効な III 群抗不整脈薬である.しかし,重症心不全患者を対象としたこの臨床試験では,ドロネダロンが全死亡率を上昇させることが明らかとなり,進行性心不全患者におけるこの薬剤の安全性について重大な懸念が提起された.

  • 筋強直性ジストロフィー 1 型における突然死
    Sudden Death in Myotonic Dystrophy Type 1

    筋強直性ジストロフィー 1 型患者 406 例の研究で,初回評価時に重度の心電図異常が 96 例に認められた.平均 5.7 年の追跡調査期間中に 81 例が死亡し,うち 27 例は突然死であった.ベースラインでの重度の心電図異常所見は,突然死の独立した予測因子であった(相対リスク 3.3).

BRIEF REPORT

  • NY-ESO-1 に対する自己由来 CD4+ T 細胞を用いた転移性黒色腫の治療
    Treatment of Metastatic Melanoma with Autologous CD4+ T Cells against NY-ESO-1

    難治性の転移性黒色腫患者において,黒色腫に関連する NY-ESO-1 抗原に特異性を示す自己由来 CD4+ T 細胞のクローンを in vitro で作製し,このクローン細胞を注入したところ,完全寛解が得られた.

MOLECULAR ORIGINS OF CANCER

  • 癌免疫学
    Cancer Immunology

    この総説では,腫瘍免疫学の現状について,ヒト腫瘍抗原の同定に始まり,腫瘍免疫学に関する知識の臨床応用の概説にいたるまで包括的な説明を行っている.

CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL

  • HIV 陽性で皮膚メルケル細胞癌を有する男性
    An HIV-Positive Man with Cutaneous Merkel-Cell Carcinoma

    63 歳の HIV 陽性の男性が,同側の耳前部リンパ節・頸部リンパ節に転移した額の皮膚メルケル細胞癌の管理のため,当院に紹介された.治療計画が立てられた.

SOUNDING BOARD

  • 無症候の疾患に対する薬剤の店頭販売
    Over-the-Counter Sales of Drugs for Asymptomatic Conditions

    最近,FDA の 2 つの諮問機関が,ロバスタチンの店頭販売の承認を推奨しないことを表明した.この論文では,これらの諮問機関の勧告の背景にある理論的根拠について検討し,無症候性の疾患に対するスタチン系薬剤およびその他の薬剤を処方箋なしに販売することの,リスクと利益について論じている.

CLINICAL IMPLICATIONS OF BASIC RESEARCH

  • 大腸炎と大腸癌について
    On Colitis and Colon Cancer

    腫瘍壊死因子 α(TNF-α)受容体をコードする遺伝子を除去されたマウス,あるいは TNF-α に結合する抗体を投与されたマウスでは,誘発性の大腸炎と大腸炎関連大腸癌がある程度予防される.