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    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

April 5, 2012
Vol. 366 No. 14

ORIGINAL ARTICLE

  • HIV-1 ワクチン試験における免疫相関要因の解析
    Immune-Correlates Analysis of an HIV-1 Vaccine Trial

    RV144 ワクチン試験における HIV-1 感染リスクの相関要因の解析によって,有効性を改善するための仮説が得られた.データから,V1V2(可変領域 1 および 2)IgG 抗体とエンベロープ蛋白(Env)IgA 抗体の,感染リスクの変化における重要な役割が示唆されている.

  • 肺塞栓症に対するリバーロキサバンの経口投与
    Oral Rivaroxaban for Pulmonary Embolism

    急性肺塞栓症患者の治療において,第 Xa 因子阻害薬リバーロキサバンの有効性は,従来の抗凝固療法と同程度であった.リバーロキサバン群では出血がより少なかったことから,肺塞栓症の治療における使用が支持される.

  • マラリアに対するピロナリジン・アーテスネート合剤とメフロキン+アーテスネートとの比較
    Pyronaridine-Artesunate vs. Mefloquine + Artesunate for Malaria

    マラリアに対する新たな治療法が必要とされている.アジアとアフリカの患者 1,271 例を対象としたこの報告では,合併症のない熱帯熱マラリア原虫(Plasmodium falciparum)マラリアの治療において,ピロナリジン・アーテスネート合剤はメフロキン+アーテスネートに対し非劣性であることが示された.

  • 癌診断後の自殺と心血管系死亡
    Suicide and Cardiovascular Death after a Cancer Diagnosis

    1991~2006 年の 600 万人を超えるスウェーデン人を調査したこの研究では,癌の診断後に,患者の自殺または心血管系の原因による死亡のリスクが上昇していた.リスクは,診断直後と,予後不良の癌でとくに高かった.

CLINICAL PROBLEM-SOLVING

  • 皮一枚
    Skin Deep

    手根管症候群の症状が 6 ヵ月間続く 56 歳の女性が,右前腕と右手の結節性病変と,右手のしびれとチクチク感の悪化を訴え,紹介されたクリニックを受診した.

PERSPECTIVE

  • 新たな医科大学進学適性試験の場合
    The Case for the New MCAT

    2015 年より,米国医科大学進学適性試験(MCAT)には,行動科学・社会科学,ならびに批判的分析と推論に関するセクションが含まれる予定である.このような試験内容の変更は,健康と疾患には,行動科学的・社会科学的な因子が大きな役割を果たしているという認識を反映している.

  • HIV 感染者への質の高い医療に関する障害
    Barriers to High-Quality Care for HIV-Infected

    HIV 感染はいまでは治療可能な慢性の疾患であり,その伝播は容易に予防することができる.米国疾病対策予防センター(CDC)は,HIV スクリーニングの拡大と,特有のインフォームドコンセント要件の撤廃を推奨しているが,すべての州が実行しているわけではない.

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE VIDEO

  • 左冠動脈主幹部血栓
    Left Main Coronary Artery Thrombosis

    左冠動脈主幹部血栓

    それまで健康であった 57 歳の男性が,ラケットボールの競技中に胸痛が発現し 50 分間持続したため受診した.男性は意識があり覚醒していたが,心原性ショック状態であった.

CLINICAL PRACTICE AUDIO

  • 2 型糖尿病における血糖管理
    Glycemic Management of Type 2 Diabetes Mellitus

    この記事では,2 型糖尿病患者において,心理社会的・臨床的因子を考慮に入れて目標血糖値を設定するための枠組みを提示し,目標を達成するための戦略について論じる.第一選択治療と追加治療についても論じる.

200TH ANNIVERSARY TIMELINE

  • 小児の健康の進化,1812~2012 年
    The Evolution of Child Health, 1812-2012

    小児の健康の進化,1812~2012 年

    この双方向の年表では,1812 年から現在にいたるまでの小児の健康の進化を検証している.小児が特別な集団であるという認識,救済策としての公衆衛生の出現,ワクチンの開発,グローバル化の時代などがみられる.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • 有能な医師を教育する
    Educating Savvy Physicians

    Raynard Kington 医師が,医学における行動科学・社会科学の重要性について論じる.

ANNIVERSARY

  • 小児の健康の進化と NEJM
    The Evolution of Child Health and the Journal

    小児の健康の進化と NEJM

    この記事では,以下の 4 つの時代における小児の健康の進化について概説している:小児が特別な集団であるという認識(1812~1880 年),救済策としての公衆衛生の出現(1881~1930 年),ワクチンの開発(1931~1980 年),グローバル化の時代(1981~2012 年).