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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
August 2, 2012
Vol. 367 No. 5
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HIV 予防のための抗レトロウイルス薬予防的投与
Antiretroviral Prophylaxis for HIV Preventionケニアとウガンダの HIV-1 血清陽性者・陰性者から成る異性 カップル 4,758 組を対象とした試験で,HIV-1 陰性パートナーに抗レトロウイルス薬(テノホビルまたはエムトリシタビン・テノホビル合剤)を 1 日 1 回予防的に投与することによって,HIV 感染リスクが有意に低下した.
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アフリカ人女性における HIV 予防
HIV Prophylaxis among African Womenこの試験では,サハラ以南のアフリカで生活する HIV 感染リスクの高い 2,000 人以上の女性が,HIV 予防戦略として,テノホビル・エムトリシタビン合剤またはプラセボの 1 日 1 回の投与に割り付けられた.有効性は認められなかったが,副作用の発生率は実薬群のほうが高かった.
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異性間の HIV 伝播を予防するための抗レトロウイルス薬
Antiretrovirals to Prevent Heterosexual HIV Transmissionこの試験では,ボツワナの HIV 未感染の異性愛者成人 1,219 人を,テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩・エムトリシタビン合剤(TDF–FTC)またはプラセボに無作為に割り付けた.TDF–FTC 群のほうが HIV 感染率は低かったが,骨密度の有意な低下など,副作用発現率が高かった.
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転移性乳癌における併用ホルモン療法
Combination Hormonal Therapy in Metastatic Breast Cancerアナストロゾールとフルベストラントの併用は,エストロゲンシグナル伝達に独特の機序で干渉する.ホルモン受容体陽性乳癌の女性にこれらを併用した結果,アナストロゾール単独,またはアナストロゾールとフルベストラントの逐次投与と比較して,無増悪生存期間と全生存期間が延長した.
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息もつけない旅
Breathtaking Journey48 歳の男性が,8 月初旬に,インフルエンザ様の症状と最重度の労作時呼吸困難が 3 日間続いたため救急部に来院した.症状は,カリフォルニアでの休暇からボストンに戻った 3 日後に始まった.
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診療の再構築:医療提供者が前進するための道
Care Redesign: A Path Forward for Providers医療費を抑制するには,診療の再構築のみが,償還の削減やアクセス制限に代わる実際的な手段となる.医療提供者にとって有望なアプローチは,患者にとって重要な転帰を理解することや,有用性を定義・評価・向上させるためのチームを作ることなどである.
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米国民と米国の「負担」
The American Public and the Weight of the Nation米国医学研究所の報告は,環境の構造的変化によって肥満の蔓延が助長されているという大きな問題を提示し,これを変えるための多元的システムによるアプローチを推奨している.しかし,蔓延の原因に関するこの見解は,米国民に広く受け入れられてはいない.
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ウインスロー孔ヘルニア
Hernia through the Foramen of Winslow28 歳の男性が,夕食後に耐えがたい心窩部痛が生じたため受診した.疼痛は突然起こり,胆汁性嘔吐を伴った.
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新生児陰茎包皮環状切除術
Neonatal Circumcision新生児陰茎包皮環状切除術は,施行頻度の高い外科手技の一つである.このビデオでは,鉗子を用いて行う環状切除術を実演する.
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HIV 予防のための曝露前予防
Preexposure Prophylaxis for HIV Prevention男性と性交渉をもつニューヨーク出身の 46 歳の男性と,複数のパートナーをもつ異性愛の南アフリカの 18 歳の女性の 2 例は,HIV 感染のリスクがある.あなたなら曝露前予防の開始を推奨しますか? NEJM.org で投票しコメントを述べてください.
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低所得国における抗レトロウイルス療法
Antiretroviral Therapy in Low-Income CountriesNEJM.org で,低所得国で抗レトロウイルス療法を受けている HIV 感染者の推定割合を示す双方向性地図をご覧いただけます.
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健康関連法の 2 世紀
Two Centuries of Health Law訴訟手続きと法廷にはほとんど変化はないが,医療に対する法律の適用には,過去 200 年間で診療における変化と同じくらいの変化があった.この論文では,1812 年以降の健康関連法の進展について論じている.