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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
June 6, 2013
Vol. 368 No. 23
This Week in the JOURNAL
ORIGINAL ARTICLES
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重症急性呼吸促迫症候群における腹臥位
Prone Positioning in Severe ARDS人工換気を必要とする患者を腹臥位にした場合,仰臥位よりも酸素化が改善する.この試験では,研究者らは重症急性呼吸促迫症候群(ARDS)患者の体位を変えることによる,全死因死亡への利益を見出した.
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非定型溶血性尿毒症症候群に対するエクリズマブ
Eculizumab for Atypical Hemolytic–Uremic Syndromeこの論文では,非定型溶血性尿毒症症候群患者に対するエクリズマブの使用について報告している.C5 阻害薬であるエクリズマブは,補体介在性の血栓性微小血管障害を改善し,腎機能を時間依存的に有意に改善した.
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性暴力被害者に対する認知療法
Cognitive Therapy for Survivors of Sexual Violenceコンゴ民主共和国で性暴力を受けた女性を対象としたこの試験では,心理社会療法の助手が主導するグループ心理療法によって,機能が改善し,抑うつ,不安,心的外傷後ストレス障害の症状が軽減した.
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MUC5B プロモーター多型と肺の異常
MUC5B Promoter Polymorphism and Lung Abnormalitiesムチン 5B をコードする遺伝子(MUC5B)の変異は,間質性線維症に関連することが示されている.この研究では,フラミンガム研究コホートの参加者において,MUC5B に関連する変異が存在することと,肺の間質性変化との関連が示されている.
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ICU における夜間の医師配置
Nighttime Physician Staffing in an ICU米国の大学病院で行われたこの単一施設対照試験では,夜間に院内集中治療医を配置しても,ICU 在室期間に有意な影響を及ぼさなかった.
GLOBAL HEALTH
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AIDS パンデミック ― グローバルヘルスの一つのモデル
The AIDS Pandemic ― A Global Health ModelHIV/AIDS パンデミックの発生から 30 年が経過した.この論文では,HIV/AIDS が致死的疾患から管理可能な疾患へと,どのように変化してきたかについて述べており,継続的かつ協調的な国際的取組みの必要性を概説している.
PERSPECTIVE
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戦争と性暴力
War and Sexual Violence紛争影響国における性暴力の発生率は高いにもかかわらず,武力紛争後の復興の取組みは,伝統的に安全面,健康面,物理的インフラ,経済発展に重点がおかれ,性暴力の影響に取り組む態勢はほとんど整っていない.
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE
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サバ中毒
Scombroid Poisoning6 歳の男児が,缶詰のサバを食べたあとに,全身の瘙痒と発疹で来院した.その他の症状として,発熱,腹痛,両手の疼痛・腫脹,両眼瞼の腫脹などがみられた.
ORIGINAL ARTICLE VIDEOS
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腹臥位にする方法
Technique for Prone Positioning急性呼吸促迫症候群患者を腹臥位にする場合,チームで取り組む必要がある.このビデオではその手順を示す.
GLOBAL HEALTH INTERACTIVE GRAPHIC
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HIV の謎を追った 30 年
30 Years of Tracking the Mystery of HIVHIV の構造とライフサイクルに関する詳細が,可能性のある薬物相互作用や HIV/AIDS 研究の年表とともに,双方向性の図で紹介されている.
CLINICAL PROBLEM-SOLVING VIDEO
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下垂足
Foot Dropこのビデオでは,発熱,発汗,疲労,脱力,および両下腿の疼痛を呈する男性の右下垂足を示す.
PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW
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産業界と医師の関係
Industry-Physician RelationshipsMeredith Rosenthal が,産業界と医師との関係にみられる,透明性の向上傾向について論じている.