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    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

January 31, 2013
Vol. 368 No. 5

ORIGINAL ARTICLE

  • 再発性 C. difficile 感染に対するドナー便十二指腸注入
    Duodenal Donor-Feces Infusion for Recurrent C. difficile

    Clostridium difficile 感染は生命に関わる可能性があり,治療がむずかしく,再発の頻度が高い.再発性の C. difficile 関連下痢症を呈する患者を対象としたこの試験では,健常ドナー便を注入することで,バンコマイシン療法と比較して,再発が有意に減少した.

  • ポリオウイルスワクチンの少量接種後のプライミング
    Priming after a Fractional Dose of Poliovirus Vaccine

    ポリオ根絶後の計画が進行中である.この無作為化試験では,キューバの生後 4 ヵ月の乳児に少量(全量の 1/5)の不活化ポリオワクチンを皮内接種することにより,乳児の 90%以上でプライミングとセロコンバージョンが誘導された.

  • 重度の急性栄養失調に対する抗菌薬
    Antibiotics for Severe Acute Malnutrition

    重度の急性栄養失調のマラウイ人小児 2,767 例を対象としたこの無作為化対照試験では,簡易治療食の開始とともに抗菌薬を最初の 7 日間使用することにより,死亡率が低下し,体重増加量が増大した.

  • 前立腺癌治療の長期的影響
    Long-Term Effects of Prostate-Cancer Treatment

    限局性前立腺癌の治療を受けた男性 1,655 例を対象としたこの試験では,前立腺全摘除術と放射線療法とで,治療後最初の 5 年間には差が認められたが,追跡期間 15 年後には,これらの差は消失する傾向がみられた.

SPECIAL ARTICLE

  • 肥満に関する神話,俗説,事実
    Myths, Presumptions, and Facts about Obesity

    この論文では,肥満についての一般的な神話と俗説を検討し,過体重・肥満に関する,エビデンスに基づいた有用な概念もいくつか紹介している.

MECHANISMS OF DISEASE

  • 蛋白の折り畳み異常と心疾患
    Protein Misfolding and Heart Disease

    折り畳み異常の蛋白の不完全な除去は,神経変性疾患,嚢胞性線維症,心不全の発症機序に関与している.実験的研究では,折り畳み異常の蛋白を標的とする治療は,幅広い臨床応用をもつ可能性があることが示唆されている.

PERSPECTIVE

  • 銃による子どもの死亡を防ぐ
    Preventing Gun Deaths in Children

    小児科医は,子どもを,危害を及ぼす可能性のあるものすべてから守ることを目標としている.2010 年の米国における小児・若年者の死亡 6,570 件は銃に関連した外傷が原因であり,その件数は,癌の 2 倍,心疾患の 5 倍,感染症の 15 倍であった.

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 肺分画症
    Pulmonary Sequestration

    肺分画症

    肺分画症または先天性肺嚢胞性腺腫様奇形が疑われる肺病変の既往を有する 9 歳の男児が,発熱と胸痛で救急部を受診した.胸部 X 線で,右肺に広範な影が認められた.

INTERACTIVE MEDICAL CASE

  • 無反応状態で発見された患者
    A Patient Found Unresponsive

    この双方向性の特集記事では,食欲不振とうつ病の病歴があり,無反応の状態で発見された 18 歳の女性の症例を紹介する.NEJM.org でご自身の診断・治療技術を試してください.

VIDEOS IN CLINICAL MEDICINE

  • カプノグラフィーによる人工換気のモニタリング
    Monitoring Ventilation with Capnography

    カプノグラフィーによる人工換気のモニタリング

    カプノグラフィーは,呼気と吸気の二酸化炭素濃度を経時的にグラフとして表示するもので,人工換気のモニタリングに用いられる.このビデオでは,カプノグラフィーの原理を概説し,これにより得られる情報を解釈する方法を説明している.

CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL

  • 急性側腹部痛を呈する男性
    A Man with Acute Flank Pain

    50 歳の男性が,左側腹部の急性痛と 37.8℃の発熱のため入院した.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • 抗菌薬耐性に立ち向かう
    Combating Antibiotic Resistance

    Robert Moellering 博士が,抗菌薬耐性の進化と,それに対する戦略について論じている.