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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
June 2, 2016
Vol. 374 No. 22
This Week in the JOURNAL
ORIGINAL ARTICLES
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急性期治療におけるカテーテル関連尿路感染症を予防する
Preventing Catheter-Associated UTI in Acute Care米国の急性期病院の 10%超で導入されたカテーテル関連尿路感染症(UTI)を予防するための教育プログラムの研究において,カテーテル使用とカテーテル関連 UTI 発生率の両方が,ICU と比較して ICU 以外で有意に減少した.
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アフリカとタイの成人における HIV-1 感染
HIV-1 Infection in Adults in Africa and Thailandヒト免疫不全ウイルス 1 型(HIV-1)急性感染期に発生する初期イベントを理解することは,治療とウイルス伝播抑制の改善に重要である.この研究では,HIV-1 急性感染期の初期ウイルス学的イベントと免疫病理学的イベントを報告している.
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ASGR1 多様体と冠動脈疾患リスク
ASGR1 Variant and Coronary Risk遺伝学的データによって,ASGR1 の機能喪失型多様体の 1 つが非高比重リポ蛋白コレステロールの低下に関連し,冠動脈疾患に対する保護となることが示されている.
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短報:ジカウイルス感染と胎児の脳異常
Brief Report: Zika Virus Infection and Fetal Brain Abnormalitiesこの症例報告では,胎児の脳がジカウイルスに感染してから超音波検査で小頭症と頭蓋内石灰化が認められるまでの潜伏期間が長くなる可能性があることを示すエビデンスが示され,ジカウイルス感染と催奇形性との関連が裏付けられている.
CLINICAL TRIALS SERIES
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有効性比較研究と患者ケア
Comparative Effectiveness Studies and Patient Care通常の診療での介入を検討する臨床試験は,電子カルテの一連の流れに組み込むことができる.著者らは,このような試験 4 件について概説し,このような情報収集法の長所と短所を明らかにしている.
CLINICAL PROBLEM-SOLVING
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隠された病変
A Hidden Lesion24 歳の女性が,左下肢痛を訴え救急部を受診した.受診 2 日前,5 km のレースに向けたトレーニング中に,左下肢に痙攣痛が出現し,左下腹部,左殿部にまで及んだ.下肢の腫脹と労作時呼吸困難も認められた.
MEDICINE AND SOCIETY
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無作為化比較試験の歴史から学ぶ教訓
Lessons from the History of RCTs無作為化比較試験は,医学知識の基本中の基本になっている.しかし,その科学的・政治的歴史は,医学と疾患の複雑さ,そして知識の生産・循環を形作る経済的・政治的な力についての教訓を与えてくれる.
Videos, Images, and Multimedia
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE
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顔面病的共同運動
Intrafacial Synkinesis52 歳の男性が,進行性の筋力低下により入院した.診察にて,下顔面筋の随意収縮と同時に起こる,不随意的な片側性眼瞼下垂を認めた(この様子を動画でご覧いただけます).これは,マリン・アマト症候群(Marin-Amat syndrome)として知られる病的共同運動の一つである.
CLINICAL DECISIONS
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電子たばこと禁煙
E-Cigarettes and Smoking Cessationこの双方向性の特集記事では,1 例の症例を提示し,禁煙補助としての電子たばこの使用を支持するエッセイと,使用を推奨しないエッセイを紹介している.NEJM.org で投票し,コメントを述べてください.
NEJM QUICK TAKE
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カテーテル関連尿路感染症を減少させるための多面的な介入
Multifaceted Intervention to Reduce Catheter-Associated UTI尿道留置カテーテルは院内でよく使用されるが,予防可能なカテーテル関連尿路感染症を起こすことがある.どうすれば院内でその発生率を低下させることができるであろうか? 最新の研究知見が短い動画にまとめられている.
PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW
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メディケア・メディケイドサービスセンターによる軽い一突き
A Nudge from CMSDeborah Schrag が,メディケアパート B のもとで投与された薬剤の費用を医師に償還するという新たな方法の実験検証について考察している.