The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

年間購読お申込み
  • 目 次
  • This Week at NEJM.org

    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

August 25, 2016
Vol. 375 No. 8

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 早期乳癌における 70 遺伝子シグネチャー
    70-Gene Signature in Early Breast Cancer

    早期乳癌女性を対象とした試験で,臨床的特徴に基づくリスクが高く,遺伝子発現プロファイルに基づくリスクは低い患者を,補助化学療法を行う群と行わない群に割り付けた.5 年無遠隔転移生存率は,化学療法を行わなかった例で 1.5 パーセントポイント低いという結果になった.

  • 本態性振戦に対する集束超音波視床破壊術
    Focused Ultrasound Thalamotomy for Essential Tremor

    無作為化偽処置対照試験で,MRI ガイド下集束超音波視床破壊術は,薬物療法では効果が認められなかった本態性振戦患者の手の振戦を軽減した.有害作用は感覚障害,歩行障害などであった.

  • 急性リンパ芽球性白血病に対する抗 CD22 抗体薬物複合体
    Anti-CD22 Drug Conjugate for ALL

    再発の成人急性リンパ芽球性白血病患者に対し,抗 CD22 抗体薬物複合体イノツズマブ オゾガマイシンを投与した結果,標準化学療法と比較して,完全寛解率と静脈閉塞性疾患発生率が高かった.

  • 多発性骨髄腫に対するダラツムマブ併用療法
    Daratumumab Combination Therapy in Multiple Myeloma

    難治性多発性骨髄腫患者を対象とした試験で,ボルテゾミブ+デキサメタゾンに抗 CD38 抗体ダラツムマブを併用した結果,ボルテゾミブ+デキサメタゾンのみの投与と比較して,無増悪生存期間が延長し,奏効率が高かった.

REVIEW ARTICLE

  • 肝硬変患者の治療
    Treatment of Patients with Cirrhosis

    肝硬変患者の実際の治療を指南するこの総説では,最近の動向がまとめられている.内科的管理,侵襲的処置,栄養,予防,硬変肝を害から守る戦略についての助言が述べられている.

SPECIAL REPORT

  • 肥満と癌
    Obesity and Cancer

    国際がん研究機関(IARC)は肥満度と癌との関係を検討するワーキンググループを設置し,この問題に関する IARC ハンドブックが発行される.そのトップメンバーが,エビデンスの要約を報告している.

PERSPECTIVE

  • 精確な医療の時代の不確実性
    Uncertainty in the Era of Precision Medicine

    精確な医療(precision medicine)のツールにより,診断と予後の確実性の時代へと導かれるどころか,医師や患者としてわれわれが慣れてきた以上の,不確実性に対する寛容と,確率を算出し解釈するための技能が必要になるとみられる.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • くしゃみ
    A Sneeze

    くしゃみ

    ヒトのくしゃみは,体液の飛沫や感染を引き起こす可能性のある微生物を飛散させうる.この連続画像は,健常者が放出するくしゃみの「雲」を秒間 5 コマで撮影したものである.標準速度と低速の 2 つの動画でご覧いただけます.

NEJM QUICK TAKE

  • 本態性振戦と視床破壊術
    Essential Tremor and Thalamotomy

    本態性振戦と視床破壊術

    本態性振戦患者には薬物療法によって症状が軽減する患者もいるが,消耗性の経過をたどる患者もいる.視床を標的とする神経外科手術により振戦を効果的に抑制しうるが,脳への集束超音波照射は,非侵襲的な代替療法となるであろうか? 最新の研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • ヘルスケアを変革する
    Transforming Health Care

    Richard Bohmer が,継続的な改善に成功している医療機関の戦略について論じている.