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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
June 7, 2018
Vol. 378 No. 23
This Week in the JOURNAL
ORIGINAL ARTICLES
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早期妊娠喪失のためのミフェプリストン前治療
Mifepristone Pretreatment for Early Pregnancy Lossこの無作為化試験では,ミソプロストール投与を行う前にミフェプリストンによる前治療を行うことで,ミソプロストール単独治療よりも妊娠第 1 三半期の妊娠喪失の管理に成功する割合が高かった.
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原発性胆汁性胆管炎に対するベザフィブラート
Bezafibrate in Primary Biliary Cholangitis原発性胆汁性胆管炎患者を対象とした無作為化試験において,ベザフィブラートとウルソデオキシコール酸の併用により,ウルソデオキシコール酸単独と比較して,高い生化学的完全奏効率が得られた.ベザフィブラートは,クレアチニンの上昇と筋肉痛の増加に関連していた.
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一過性脳虚血発作または脳梗塞発症後 5 年の心血管イベント
Cardiovascular Events 5 Years after a TIA or Stroke一過性脳虚血発作または軽症脳梗塞を発症した患者を対象とした 1 年研究の追跡において,脳卒中などの心血管イベントの発生率は 1 年目で 6.4%,2~5 年目でも 6.4%であった.
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塞栓源不明脳梗塞発症後のリバーロキサバン
Rivaroxaban after Embolic Stroke of Unknown Source塞栓源不明脳梗塞をはじめて発症した患者を対象とする無作為化試験で,リバーロキサバン 15 mg/日を投与しても,アスピリン 100 mg 投与と比較して脳卒中の再発率は低下しなかった.出血の発生率はリバーロキサバン群のほうが高かった.
SPECIAL ARTICLE
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データ共有に関する臨床試験参加者の見解
Clinical Trial Participants' Views about Data Sharing臨床試験の参加者を対象とした調査で,大多数は,データ共有が利益をもたらす可能性が否定的な結果をもたらす可能性を上回ると考えており,大学の科学者や,営利企業に所属する科学者のいずれともデータを共有することに積極的であった.
CLINICAL PROBLEM-SOLVING
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事態のショックな展開
A Shocking Turn of Events38 歳の女性が,息切れ,乾性咳嗽,動悸,胸部圧迫感を訴えてかかりつけ医を受診した.ふらつきや失神は認められなかった.
CLINICAL IMPLICATIONS OF BASIC RESEARCH
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Enterococcus gallinarum と全身性エリテマトーデス
Enterococcus gallinarum and Lupus全身性エリテマトーデスのモデルマウスから,細菌の E. gallinarum が,疾患の危険因子として,小腸から肝臓に移行することが示されている.
Videos, Images, and Multimedia
REVIEW ARTICLE
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ドライアイ
Dry Eyeドライアイは痛みを伴う眼障害で頻度が高く,全身性炎症疾患,眼に限局した疾患,一般的に使用される薬剤が原因の場合がある.現在の治療は対症療法であるが,涙液層の機能に対する理解が進めば,新しいアプローチにつながる可能性がある.
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE
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左冠動脈主幹部動脈瘤
Left Main Coronary Artery Aneurysm高血圧を有する 49 歳の男性が再発狭心症の評価のため紹介された.冠動脈造影で左冠動脈主幹部に大きな動脈瘤が認められた(動画で紹介しています).
NEJM QUICK TAKE
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流産を管理する
Managing Miscarriage早期妊娠喪失の内科的管理にプロスタグランジン類似体を用いることで,生存
不能な組織の計画的排出が早められるが,治療失敗率が高く,臨床的有用性が
低くなっている.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.
PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW
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CHRONIC Care 法
The CHRONIC Care ActAmber Willink が,メディケア・アドバンテージプランにおける給付金支給の柔軟性を高める新しい法律について論じている.