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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
September 20, 2018
Vol. 379 No. 12
This Week in the JOURNAL
ORIGINAL ARTICLES
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肥満におけるロルカセリンの心血管安全性
Cardiovascular Safety of Lorcaserin in Obesity過体重または肥満の高リスク患者集団の心血管安全性に関する試験で,ロルカセリンはプラセボと比較して,重大な心血管有害事象のリスクを上昇させることなく体重減少の維持を促進した.
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入院後の長期血栓予防
Extended Thromboprophylaxis after Hospitalization退院した患者には,退院後の静脈血栓塞栓症リスクの上昇が伴う.退院後 6 週間リバーロキサバンを投与した無作為化試験で,プラセボ投与と比較して静脈血栓塞栓症リスクに有意な影響は認めなかった.
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アフリカの小児における下痢の負担
Diarrheal Burden among African Children下痢は,とくにアフリカでは疾患と死亡の主な原因である.この研究では,アフリカにおける 2000~15 年の下痢性疾患の負担が評価された.
SPECIAL ARTICLE
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MSSP におけるメディケアの支出
Medicare Spending in the MSSPメディケア医療費節減分分配プログラム(MSSP)における支出の分析では,この契約への参加は,医師グループにおけるメディケア支出の節減に関連したが,病院の統合機関においては関連しなかった.
REVIEW ARTICLE
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固形臓器同種移植片の抗体関与拒絶反応
Antibody-Mediated Rejection of Solid-Organ Allograftsこの総説では,固形臓器移植レシピエントにおける抗体関与拒絶反応に対する現在の標準的な管理に焦点を合わせ,病因に基づく精確な治療アプローチの開発にいたる可能性のある進歩について強調している.
CORRESPONDENCE
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肝細胞腺腫によって引き起こされたアミロイド A アミロイドーシス
AA Amyloidosis Caused by Hepatocellular Adenomaアミロイド A アミロイドーシスの女性が受診し,インターロイキン-6 の過剰産生をもたらす炎症性肝細胞腺腫における遺伝子障害が原因であることが明らかになった.肝腫瘍の切除によりアミロイドーシスの症状に改善がもたらされた.
PERSPECTIVE
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思春期児による「pod mod」電子たばこの使用
Adolescents’ Use of “Pod Mod” E-Cigarettes「pod mod」と呼ばれる新しい電子たばこ製品の使用が若年者のあいだで広がっている.このような製品を思春期児が使用すると,現在思春期および若年成人である世代の健康に有害な影響をもたらす可能性を懸念する根拠がある.
Videos, Images, and Multimedia
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE
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結核性腹膜炎
Tuberculous Peritonitis腹痛と腹部膨満を有する 24 歳の男性が救急受診した.診断的腹腔鏡検査が行われ,結核性腹膜炎と診断された.
CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL VIDEO
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腹腔鏡下精巣摘除術
Laparoscopic Orchiectomy無月経と不妊症の病歴を有する 31 歳の女性が不妊治療センターを受診した.体毛がきわめて薄く,腟に異常はなかったが,子宮と子宮頸部が存在しなかった.診断が下され,手技が行われる様子を動画で紹介する.
NEJM QUICK TAKE
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アフリカにおける小児の下痢の地理的分布
Mapping Childhood Diarrhea in Africa小児の下痢関連死亡は大部分が予防可能であるが,アフリカでの下痢による死亡を減らすための標的アプローチの開発は,有病率と発生率のデータが不十分であることで妨げられている.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.
PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW
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薬効に関するデータを管理する
Managing Data on Drug EffectsJerry Avorn が,2007 年 FDA 改正法と,薬剤の安全性に関するデータをより透明性が高く,より利用しやすいものにするための取組みについて論じている.