The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

  • 目 次
  • This Week at NEJM.org

    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

February 9, 2006
Vol. 354 No. 6

ORIGINAL ARTICLE

  • 前立腺肥大症に対するノコギリヤシ
    Saw Palmetto for Benign Prostatic Hyperplasia

    ノコギリヤシの実の抽出物は,前立腺肥大症の症状に広く用いられている.この 1 年間の無作為化試験では,ノコギリヤシは前立腺肥大症の症状や徴候を改善するうえで,プラセボと同程度に効果がないことが明らかにされた.

  • 頭頸部癌に対する放射線療法+セツキシマブの併用
    Radiotherapy plus Cetuximab for Head and Neck Cancer

    高線量放射線療法とセツキシマブの併用による局所進行頭頸部癌の治療は,局所での進行を抑制し,全生存を改善するうえで,放射線療法単独よりも優れていた.

  • 妊娠中の SSRI と新生児遷延性肺高血圧症
    SSRIs in Pregnancy and Persistent Pulmonary Hypertension of the Newborn

    この症例対照研究により,新生児遷延性肺高血圧症と,妊娠後期の選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)の使用に,有意な関連性が示された.この転帰と,妊娠前期の SSRI の使用や妊娠中の SSRI 以外の抗うつ薬の使用には,有意な関連性はみられなかった.

  • 急性虚血性脳卒中に対する NXY-059
    NXY-059 for Acute Ischemic Stroke

    この無作為化プラセボ対照試験では,急性虚血性脳卒中患者を対象に,フリーラジカル捕捉剤(NXY-059)の評価を行った.90 日後,NXY-059 投与により,障害に関する modified Rankin scale での測定結果(主要転帰指標)は改善したが,米国国立衛生研究所脳卒中スケール(NIHSS)を含む,その他の転帰指標では有意な効果はみられなかった.NXY-059 が脳卒中患者に有効かどうかを検討するためには,さらに研究を行う必要がある.

CLINICAL PRACTICE

  • 抗菌薬アレルギー
    Antibiotic Allergy

    55 歳の女性が蜂窩織炎のため受診している.30 年前に,呼吸器感染に対するペニシリンにより蕁麻疹を発症したことがあると述べている.セファロスポリンは避けるべきであろうか? また,より一般的には,抗菌薬アレルギーの既往がある患者をどのように評価し,治療すべきであろうか?

MECHANISMS OF DISEASE

  • ケモカインとケモカイン受容体
    Chemokines and Chemokine Receptors

    この総説では,著者らはケモカインとその受容体の性質について論じ,これらの走化性因子が一部の臨床症状に果す役割について明らかにしている.

CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL

  • 筋肉痛,倦怠感,息切れを呈する女性
    A Woman with Myalgias, Fatigue, and Shortness of Breath

    79 歳の女性が,エゼチミブ(ezetimibe)による治療を開始してから 2 日後に,肩,首,背中に突然痛みを感じた.これらの症状は持続し,エゼチミブを中止したにもかかわらず脱力が生じた.赤血球沈降速度は 90 mm/h であった.プレドニゾン(1 日 20 mg)によって筋肉痛と脱力は改善したが,呼吸困難と嗄声が発現し,女性は入院した.診断検査が行われた.