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    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

December 25, 2008
Vol. 359 No. 26

ORIGINAL ARTICLE

  • 小児の不安障害に対する認知行動療法とセルトラリン療法
    Cognitive Behavioral Therapy and Sertraline in Childhood Anxiety

    この無作為化試験では,分離不安障害,全般性不安障害,社会恐怖症の初期診断を受けた小児期と思春期の患児に対し,認知行動療法,セルトラリン療法,両治療法の併用,プラセボ投与のいずれかを 12 週間行った.その結果,認知行動療法とセルトラリン療法は,いずれも不安障害の小児における不安の重症度を低下させ,また,両治療法を併用した場合に,奏効率がさらに高くなることが示された.

  • 糖尿病とセリアック病における遺伝子変異体
    Genetic Variants in Diabetes and Celiac Disease

    HLA クラス II 遺伝子と関連する 1 型糖尿病とセリアック病は,集団内で同時に認められる場合があることから,共通の遺伝的起源を有することが示唆される.著者らは,HLA 以外にも共通の遺伝子座があるかどうかを検討した.どちらの疾患にも共通する感受性対立遺伝子が報告され,これらの免疫介在性疾患の基礎には共通の生物学的機序があることが示唆された.

  • 骨髄増殖性疾患における Bcl-xL の脱アミド化経路の阻害
    Inhibition of the Bcl-xL Deamidation Pathway in Myeloproliferative Disorders

    正常細胞で DNA が損傷を受けると,細胞内 pH を上昇させる最近発見された経路が活性化される.これにより抗アポトーシス性の Bcl-xL 蛋白が脱アミド化されその機能が損なわれるため,アポトーシスが増加する.慢性骨髄性白血病患者と真性多血症患者の成熟骨髄細胞と幹細胞では,この経路が抑制されていることが明らかになった.

  • ANCA 関連血管炎に対する維持療法としてのアザチオプリンとメトトレキサートの比較
    Azathioprine or Methotrexate Maintenance for ANCA-Associated Vasculitis

    ウェゲナー肉芽腫,顕微鏡的多発性血管炎に対する現行の標準療法では,寛解導入のために副腎皮質ステロイドとシクロホスファミドを併用投与した後,毒性の低い免疫抑制薬を投与する.この前向き多施設共同非盲検試験により,アザチオプリンとメトトレキサートは,この 2 つの疾患の初回寛解後の維持療法として同等の安全性と有効性をもつことが示された.

CLINICAL PRACTICE

  • 急性肺塞栓症
    Acute Pulmonary Embolism

    62 歳の男性が,極東への 3 日間の出張から帰国後,次第に悪化する呼吸困難と起坐呼吸が 5 日間続いたため受診した.身体診察では,心拍数は 102 回/分,血圧は 110/60 mmHg であった.聴診で肺野に異常を認めず,四肢は正常であった.CT では肺動脈に複数の血栓が認められ,右心室が拡張していた.この症例をどのように管理すべきであろうか?

MOLECULAR ORIGINS OF CANCER

  • 転移の分子機序
    Molecular Basis of Metastasis

    癌患者において,転移は主要な死因である.最近の進歩により,転移に関連する分子と転移の過程が明らかになることが期待されている.そうした新たな知見が得られれば,転移の予防と治療に有効な手段がもたらされる可能性がある.腫瘍細胞は物理的境界を越え,拡散し,遠隔臓器に定着するが,この総説ではそれを可能にする細胞の特性について論じている.

CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL

  • 霧視を呈する男性
    A Man with Blurred Vision

    26 歳の男性が,右眼の霧視と不快感のため神経眼科クリニックを受診した.診察では,視力低下,色覚喪失,相対的求心性瞳孔障害,視神経の腫脹,視野異常が認められた.眼窩と副鼻腔の CT により,視神経管のびらんを伴う副鼻腔炎が明らかになった.診断手技が行われた.

VIDEOS IN CLINICAL MEDICINE

  • 副子固定法の基礎
    Basic Splinting Techniques

    副子固定法の基礎

    四肢遠位部の損傷の多くは,基本的な副子固定により外来での初期管理が可能である.損傷した四肢を副子で固定することで,さらなる損傷を予防し,疼痛と出血を減らし,治癒を開始させることができる.このビデオでは,よくみられる損傷に対する副子固定法を紹介している.