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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
November 24, 2011
Vol. 365 No. 21
ORIGINAL ARTICLE
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臨床診療における減量介入
Weight-Loss Interventions in Clinical Practiceこの試験では,コールセンターによる遠隔支援を基本とする介入と,対面支援を基本とする介入の 2 種類の行動介入により,肥満患者に有意な体重減少がもたらされることが示された.これらの結果は,プライマリケア診療における有効な減量プログラムのひな型を示している.
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プライマリケア診療における肥満治療
Treating Obesity in Primary Care Practiceこの試験では,プライマリケア診療において,3 種類の減量介入(通常ケア,簡易生活習慣カウンセリング,強化型簡易生活習慣カウンセリング)が比較された.強化型簡易生活習慣カウンセリングがもっとも有効で,約 1/3 の患者に有意な体重減少をもたらした.
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非 ST 上昇型心筋梗塞に対する抗凝固薬レジメン
Anticoagulant Regimens for Non-ST-Elevation MIこの試験では,冠動脈ステント留置を行う非 ST 上昇型心筋梗塞患者を対象に,アブシキシマブ+未分画ヘパリンとビバリルジンとの比較が行われた.両レジメンの有効性は同程度であったが,アブシキシマブ+ヘパリン群では出血がより多くみられた.
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反復性喘鳴に対するブデソニドの連日投与と間欠投与
Daily or Intermittent Budesonide for Recurrent Wheezingガイドラインでは,喘息増悪のリスクが高い幼児にはグルココルチコイド連日吸入を推奨している.この研究者らは,ブデソニドの連日投与は,喘息増悪の危険性を示す徴候・症状に基づいて開始する間欠投与に対して優位性を示さないことを明らかにした.
SPECIAL ARTICLE
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薬剤有害事象による入院
Hospitalizations for Adverse Drug Eventsこの全米調査から,2007~09 年には,毎年 10 万人近い高齢者が薬剤有害事象のため入院したと推定された.その多くはワルファリンやインスリンなどの使用頻度の高い薬剤によるものであり,高リスクとされている薬剤によるものはわずか 1%であった.
CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL
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呼吸困難と胸痛を呈する女性
A Woman with Shortness of Breath and Chest Pain93 歳の女性が,胸痛と呼吸困難が 3 時間続いたため救急部を受診した.心電図で ST 上昇が認められ,診断手技が行われた.
PERSPECTIVE
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米国医学部入学適性試験(MCAT)
The Medical College Admission Test2015 年,医学部入学適性試験(MCAT)は第 6 版に改訂される.科学と言語のセクションが改訂されるほか,受験者が健康の行動的・社会的・文化的決定因子を学ぶ準備ができているかを評価するための,「行動・社会科学」に関する新しいセクションが追加される.
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE
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嚢虫症
Cysticercosis67 歳の男性が,単クローン性ガンマグロブリン血症の評価のため血液科に紹介されてきた.骨検査で骨溶解性病変は示されなかったが,多数の米粒大の石灰化が認められた.
CLINICAL PRACTICE AUDIO
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前立腺癌スクリーニング
Screening for Prostate Cancer前立腺特異抗原(PSA)検査に関する現在の勧告と,2 つの無作為化試験の初期結果について検討する.過剰診断と過剰治療で生じる障害など,スクリーニングによるリスクの可能性について述べる.
INTERACTIVE MEDICAL CASE
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発熱の鳥瞰図
Bird's-Eye View of Feverこの双方向の特集記事では,78 歳の男性の症例を紹介する.4 ヵ月にわたる疲労の悪化,全身の筋力低下,食欲不振がみられた.NEJM.org でご自身の診断・治療技術を確認してください.
CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL VIDEOS
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経胸壁心エコー
Transthoracic Echocardiography修正後の傍胸骨長軸像と心尖部四腔断面像により,左室中隔・左室心尖部の重度の運動低下が示された.心基部の収縮能は維持されていた.