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    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

July 10, 2014
Vol. 371 No. 2

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 閉経前乳癌に対するアロマターゼ阻害薬
    Aromatase Inhibitors in Premenopausal Breast Cancer

    アロマターゼ阻害薬は,閉経後早期乳癌女性に対する補助療法として,タモキシフェンよりも有効性がやや高い.この利益は,アロマターゼ阻害に対する卵巣の代償を予防するために卵巣機能抑制を併用した場合,閉経前女性にも及んだ.

  • 多囊胞性卵巣症候群に対するレトロゾールとクロミフェンとの比較
    Letrozole versus Clomiphene in PCOS

    多囊胞性卵巣症候群の不妊症女性を対象とした二重盲検多施設共同無作為化試験において,レトロゾールは,クロミフェンよりも高い生児出産率,排卵率に関連することが示された.

  • 中等症~重症のアトピー性皮膚炎に対するデュピルマブ
    Dupilumab for Moderate-to-Severe Atopic Dermatitis

    インターロイキン-4 およびインターロイキン-13 によるシグナル伝達を阻害するモノクローナル抗体であるデュピルマブは,アトピー性皮膚炎の患者を対象に主に安全性を評価する目的でデザインされた小規模無作為化対照試験において,予想外の臨床的有効性を示した.

  • 周産期仮死に対する低体温療法
    Hypothermia for Perinatal Asphyxia

    周産期低酸素性脳症に対する低体温療法の無作為化試験に登録された児の追跡研究により,低体温療法群では,対照群と比較して,6~7 歳の時点で IQ スコア 85 以上で生存している割合が高いことが示された.

REVIEW ARTICLE

  • 中枢神経系の糸状菌感染症
    Mold Infections of the Central Nervous System

    糸状菌は土壌,水,腐朽植物に広く存在し,治療困難で深刻な感染症を引き起こす可能性がある.この総説では,中枢神経系の糸状菌感染症の疫学的プロファイル,臨床像,治療についてまとめている.

CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL

  • 複視が突然出現した男性
    A Man with a Sudden Onset of Diplopia

    多発血管炎性肉芽腫症の既往がある 68 歳の男性が,複視が 2 日間続いたため入院した.診察で,左側顔面の筋力低下と眼瞼下垂が認められた.

PERSPECTIVE

  • 死刑における医師の関与
    Clinicians’ Involvement in Capital Punishment

    Clayton Lockett 死刑囚の例のように,死刑執行の失敗は,米国憲法修正第 8 条に沿った人道的な死を,薬物注射によって確実に与えるための安全策が欠如していることを表している.医学界・科学界はこの手続きにどのような役割を果たすべきであろうか?

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 乳児における両眼の遊走水晶体
    Bilateral Wandering Lens in an Infant

    乳児における両眼の遊走水晶体

    1 歳の健常な男児の両眼に突然小球様の塊が生じたことに両親が気づき,救急部に搬送された.診察で,両眼の回転楕円状の透明水晶体が前眼房に脱臼していることが明らかになった.

VIDEOS IN CLINICAL MEDICINE

  • 女児に対する尿道カテーテル法
    Catheterization of the Urethra in Girls

    女児に対する尿道カテーテル法

    膀胱の直接ドレナージを可能にする尿道カテーテル法は,小児医療で実施されることが多い.このビデオでは,女児(乳児・小児)に対する膀胱カテーテル法を実演する.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • 死刑執行と倫理
    Executions and Ethics

    Nadia Sawicki が,死刑のための薬物注射と死刑に医師が関与することについて,倫理的・法律的問題を論じている.