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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
October 4, 2018
Vol. 379 No. 14
This Week in the JOURNAL
ORIGINAL ARTICLES
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幼少期の BMI 増加率と肥満リスク
BMI Acceleration in Early Childhood and Obesity Risk小児の出生時から思春期までの BMI の動態に関する研究で,持続性の肥満を発症しやすい年齢と,肥満の発症年齢を評価した.体重のもっとも急激な増加は 2~6 歳のあいだに生じ,その年齢での肥満は思春期の肥満を予測する.
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乾癬に対する経口 TYK2 阻害薬の試験
Trial of an Oral TYK2 Inhibitor in Psoriasisプラセボと選択的チロシンキナーゼ 2 阻害薬の 5 通りの投与量を比較した第 2 相無作為化試験で,高容量の 4 群は,プラセボよりも乾癬病変を消失させる割合が大きかった.実薬投与を受けている 1 例に,悪性黒色腫が発生した.
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神経科学 ICU での Candida auris
Candida auris in a Neurosciences ICUCandida auris は,抗菌薬感受性が限られた新興感染性病原体である.英国の神経科学 ICU で集団発生が同定され,再使用体温プローブと関連していた.
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心不全患者におけるリバーロキサバン
Rivaroxaban in Patients with Heart Failure冠動脈疾患を有し,心房細動を発症していない心不全患者が,リバーロキサバン 2.5 mg を 1 日 2 回投与する群とプラセボを投与する群に無作為に割り付けられた.リバーロキサバンは,死亡,心筋梗塞,脳梗塞から成る複合転帰に有意な効果は認められなかった.
CLINICAL PROBLEM-SOLVING
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むずかしい診断
A Tricky Diagnosis70 歳の男性が,自覚的熱感,乾性咳嗽,胸部圧迫感が 2 日間続き,救急部を受診した.
CORRESPONDENCE
Videos, Images, and Multimedia
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE
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甲状腺機能低下症における Woltman 徴候
Woltman’s Sign of Hypothyroidism53 歳の男性が疲労と冷え性を訴えて内分泌クリニックを受診した.身体診察で認められたアキレス腱反射の弛緩相遅延を動画で紹介する.
FRONTIERS IN MEDICINE
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臨床における次世代シーケンシング ― 未開の最前線
Clinical Next-Generation Sequencing ― A Wild FrontierDNA の次世代シーケンシングの基礎にある技術と化学は急速に発展している.動画と著者の 1 人へのインタビューが付いているこの総説では,遺伝子診断を得るための 3 つの主要なアプローチとそれらの長所,および限界について説明している.
CLINICAL PRACTICE AUDIO
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尋常性痤瘡
Acne Vulgaris炎症性痤瘡は一般的に,レチノイドや過酸化ベンゾイルを含む併用療法で治療される.中等症~重症の症例には経口抗菌薬も推奨される.
NEJM QUICK TAKE
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肥満発症時の年齢を評価する
Assessing the Age at Onset of Obesity小児期の BMI に基づいて肥満の発症を予測する研究のいくつかでは相関が示唆されているが,そのような研究の大半は,低い年齢で転帰を評価しているか,観察期間が短かったり標本数が少なかったりしている.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.
PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW
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HIV 予防に対する障壁
Barriers to Preventing HIVRobert Goldstein が,HIV 感染のリスクが高い集団の曝露前予防へのアクセスにおける格差について論じている.