- 目 次
-
This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
June 27, 2024
Vol. 390 No. 24
This Week in the JOURNAL
ORIGINAL ARTICLES
-
好酸球性食道炎の小児に対するデュピルマブ
Dupilumab for Eosinophilic Esophagitis in Childrenインターロイキン-4 経路とインターロイキン-13 経路を阻害するヒトモノクローナル抗体デュピルマブを好酸球性食道炎の小児に投与した.組織学的寛解割合は,プラセボと比較して有意に高かった.
-
好酸球性食道炎に対するベンラリズマブ
Benralizumab for Eosinophilic Esophagitis12~65 歳の好酸球性食道炎患者を対象とした無作為化プラセボ対照試験で,ベンラリズマブにより,食道の好酸球数が減少したが,嚥下障害の症状は軽減しなかった.
-
急性期脳梗塞に対するレテプラーゼとアルテプラーゼとの比較
Reteplase versus Alteplase for Acute Ischemic Stroke脳梗塞発症後 4.5 時間以内に受診した急性期脳梗塞患者 1,412 例を対象とした中国の試験で,90 日の時点で非常に良好な機能的転帰が得られた割合は,レテプラーゼを投与した患者で 79.5%,アルテプラーゼを投与した患者で 70.4%であった.
-
2 型炎症を伴う COPD 患者に対するデュピルマブ
Dupilumab for COPD with Type 2 Inflammation血中好酸球数の増加に示される 2 型炎症を伴う慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者を対象とした試験で,デュピルマブ投与は増悪を抑制し,肺機能を改善した.
-
NF2 関連神経鞘腫症に対するブリグチニブ
Brigatinib in NF2-Related SchwannomatosisNF2 関連腫瘍(神経鞘腫,髄膜腫,上衣腫)を有する患者において,ブリグチニブにより,すべての腫瘍の 23%で奏効が認められ,患者の約 1/3 で聴覚が改善した.
REVIEW ARTICLE
-
アミロイドーシス
Amyloidosisアミロイドーシスは,さまざまな様式で発症する全身性疾患である.原因不明の蛋白尿,拘束型心筋症,末梢神経・自律神経障害,肝腫大の鑑別には,アミロイドーシスを入れるべきである.治療は向上している.
Videos, Images, and Multimedia
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE
-
ハチによる眼刺傷
Ocular Bee Sting55 歳の男性が,右眼の視力低下と痛みを訴えて受診した.この男性は 2 日前に右眼をハチに刺されていた.
NEJM QUICK TAKE
-
好酸球性食道炎の小児に対するデュピルマブ
Dupilumab for Eosinophilic Esophagitis in Children好酸球性食道炎の 12 歳未満の小児における,ヒトモノクローナル抗体デュピルマブの有効性と安全性は明らかにされていない.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.
-
好酸球性食道炎に対するベンラリズマブ
Benralizumab for Eosinophilic Esophagitis好酸球性食道炎には,有効な治療選択肢が必要である.可能性のある薬剤の一つに,好酸球性喘息の治療に使用される抗インターロイキン-5 受容体αモノクローナル抗体ベンラリズマブがある.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.
-
急性期脳梗塞に対するレテプラーゼとアルテプラーゼとの比較
Reteplase vs. Alteplase for Acute Ischemic Stroke脳梗塞発症後 4.5 時間以内の急性期脳梗塞に対する標準的な血栓溶解療法は,アルテプラーゼの静脈内投与である.遺伝子組換え型プラスミノーゲン活性化因子であるレテプラーゼが,アルテプラーゼに代わる可能性がある.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.
-
2 型炎症を伴う COPD 患者に対するデュピルマブ
Dupilumab for COPD with Type 2 Inflammation慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者の一部では,血中好酸球数の増加など,2 型炎症の所見が認められる.このような患者に対するデュピルマブ皮下投与について,新しい研究知見が短い動画にまとめられている.
PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW
-
プライマリケアで記憶障害を診断する
Diagnosing Memory Disorders in Primary CareNathaniel Chin が,神経変性疾患の診断と管理に必要な,時間と資源の増加について論じている.