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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
May 8, 2025
Vol. 392 No. 18
This Week in the JOURNAL
ORIGINAL ARTICLES
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高リスクのくすぶり型多発性骨髄腫に対するダラツムマブ
Daratumumab for High-Risk Smoldering Multiple Myeloma進展するリスクが高いくすぶり型多発性骨髄腫患者において,ダラツムマブ単剤療法を行った場合,5 年無増悪生存率は 63.1%であったのに対し,監視療法を行った場合は 40.8%であった.
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結核菌感染を予防するための BCG ワクチン再接種
BCG Revaccination to Prevent M. tuberculosis Infection結核菌は,世界的に重大な疾患を引き起こし続けている.第 2b 相無作為化試験で,カルメット–ゲラン菌(BCG)ワクチンの再接種は,インターフェロンγ遊離アッセイ(IGRA)陰性,ヒト免疫不全ウイルス(HIV)陰性の思春期児における結核菌の持続感染を予防しなかった.
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2 型糖尿病に対する自動インスリン投与
Automated Insulin Delivery in Type 2 Diabetesインスリン治療中の 2 型糖尿病の成人を対象とした無作為化比較試験で,自動インスリン投与と持続血糖測定を行った場合,持続血糖測定のみを行った場合よりも,糖化ヘモグロビン値が低かった.
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コントロール不良の高血圧に対するロルンドロスタット
Lorundrostat for Uncontrolled Hypertensionコントロール不良の高血圧の参加者を対象としたアルドステロン合成酵素阻害薬ロルンドロスタットの試験で,ロルンドロスタットは,プラセボよりも大きな血圧低下と関連した.
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リンパ腫に対する強化 CD19 CAR-T 細胞療法
Enhanced CD19 CAR T-Cell Therapy for Lymphoma先行する CAR-T が無効であったリンパ腫患者を対象に,インターロイキン-18 を分泌するように遺伝子操作された CD19 特異的 CAR-T 細胞を用いた治療が行われた.完全奏効/部分奏効割合は 81%,完全奏効割合は 52%であった.
CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL
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体重減少,脱力,食欲不振が出現した男性
A Man with Weight Loss, Weakness, and Anorexia70 歳の男性が,脱力,食欲不振,体重減少で入院した.入院後まもなく,急速に進行する意識障害が出現した.診断がなされた.
Videos, Images, and Multimedia
REVIEW ARTICLE
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食物の化学
Chemistry of Food食物には 139,000 以上の分子が含まれており,ヒトプロテオームの半分近くに影響を及ぼしている.食物の化学的相互作用の系統的解析は,栄養科学と創薬を前進させる可能性がある.未知の栄養(Nutrition Dark Matter)データベースに登録されている化学物質の構造と潜在的役割を,高解像度の図でインタラクティブに示す.
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE
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イソギンチャク刺傷
Sea Anemone Sting28 歳の女性が,海岸の岩場で転倒した 5 日後に痛みを伴う皮疹が出現し,受診した.診察では,右大腿後部に,放射状に分布する,無数の細い線状紅斑が認められた.
NEJM QUICK TAKE
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高リスクのくすぶり型多発性骨髄腫に対するダラツムマブ
Daratumumab for High-Risk Smoldering Multiple Myelomaくすぶり型多発性骨髄腫は,活動性(症候性)多発性骨髄腫の無症候性の前駆状態である.ダラツムマブ単剤療法は,くすぶり型骨髄腫患者の症候性骨髄腫への進展予防に有用である可能性がある.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.
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結核菌感染予防のための BCG ワクチン再接種
BCG Revaccination to Prevent M. tuberculosis Infection結核菌は,世界的に重大な疾患を引き起こし続けている.結核菌の持続感染予防におけるカルメット–ゲラン菌(BCG)ワクチンの再接種の有効性は明らかにされていない.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.
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2 型糖尿病に対する自動インスリン送達
Automated Insulin Delivery in Type 2 Diabetes自動インスリン送達の利益は 1 型糖尿病では十分に確立されているが,2 型糖尿病における有効性と安全性は明らかにされていない.2 型糖尿病患者における新しい研究知見が,短い動画にまとめられている.
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コントロール不良の高血圧患者に対するロルンドロスタット
Lorundrostat in Patients with Uncontrolled Hypertensionアルドステロン合成酵素阻害薬ロルンドロスタットは,コントロール不良の治療抵抗性高血圧に対する有効な治療法である可能性がある.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.
PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW
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グローバルヘルスの削減
Global Health CutsChristopher Duggan が,米国の対外援助とグローバルヘルスプログラムの終了による影響について論じている.