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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
March 31, 2011
Vol. 364 No. 13
ORIGINAL ARTICLES
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未治療の慢性 HCV 感染に対するボセプレビル
Boceprevir for Untreated Chronic HCV Infection未治療の C 型肝炎ウイルス(HCV)遺伝子型 1 型患者を対象にしたこの試験では,ボセプレビル+ペグインターフェロン–リバビリン併用が,ペグインターフェロン–リバビリン単独よりも有効であった.ボセプレビルの有害作用には,貧血,好中球減少症などが認められた.
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治療抵抗性慢性 HCV 感染に対するボセプレビル
Boceprevir for Treatment-Resistant Chronic HCV InfectionC 型肝炎ウイルス(HCV)遺伝子型 1 型に感染し,それまでの治療が無効であった患者を対象にしたこの試験では,ボセプレビル+ペグインターフェロン–リバビリン併用が,ペグインターフェロン–リバビリン単独よりも有効であった.ボセプレビルの有害作用には,貧血,好中球減少症などが認められた.
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肥満高齢者における減量と運動
Weight Loss and Exercise in Obese Elderlyこの試験では,65 歳以上の肥満成人を対象に,減量または運動を単独で行う場合と併用する場合の効果を検討した.結果から,減量と運動の併用は,単独よりも身体機能に大きな改善をもたらすことが示唆される.
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ターナー症候群に対する成長ホルモンとエストロゲン
Growth Hormone and Estrogen in Turner's Syndromeこの試験では 5~12.5 歳のターナー症候群の女児を,成長ホルモン群,低用量エストロゲン群,二重プラセボ群,両剤併用群に無作為に割り付けた.成長ホルモンにより成人身長は高くなった.小児期に超低用量エストロゲンを成長ホルモンと併用することで,最適な成長が得られる可能性がある.
SPECIAL ARTICLE
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介護施設におけるケアの質と訴訟
Quality of Care and Litigation in Nursing Homes全米の介護施設の大規模標本の分析では,ケアの質に不備が多いと評価された施設のほうが医療過誤訴訟を起こされる確率が高かったが,差はわずかであった.
PERSPECTIVE
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薬物について医師に教える ― だれの役目か?
Teaching Clinicians about Drugs - Whose Job Is It?1961 年に,米国法規により処方薬の承認と使用が変更された.これに伴い,薬物情報をだれがどのように評価し,医師に伝えるかという疑問が浮上した.半世紀を経たいまも議論が続いている.
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE
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コーラルレッドの蛍光
Coral-Red Fluorescence66 歳の男性が,陰嚢と両側鼠径部の皺に及ぶ,瘙痒,紅斑,落屑を伴う,軽度の色素沈着を呈する皮疹で皮膚科を受診した.ウッド灯検査で,発疹は,紅色陰癬の特徴的所見であるコーラルレッドの蛍光を示した.
CLINICAL PRACTICE AUDIO
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性転換者のケア
Care of Transsexual Persons健康で成功をおさめている 40 歳の男性が,男性として生きることにますます困難を覚えている.子どものころ,男性は女児と遊ぶほうが好きで,女児であったらよかったのにと感じていた.男性は非常に苦悩した末,性転換によってのみ,心の安寧が得られると結論した.
VIDEOS IN CLINICAL MEDICINE
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手指衛生
Hand Hygiene医療に関連する感染症は,入院に起因するもっとも頻度の高い有害事象である.このビデオでは適切な手指衛生法を実演する.
INTERACTIVE MEDICAL CASE
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潜んでいるもの
Lying Lowこの双方向の特集記事では,間欠的な錯乱のため救急部を受診した,88 歳の女性の症例を紹介する.