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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
June 5, 2014
Vol. 370 No. 23
This Week in the JOURNAL
ORIGINAL ARTICLES
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皮膚感染症に対するダルババンシンと従来治療との比較
Dalbavancin vs. Conventional Therapy for Skin Infection急性細菌性皮膚感染症の治療は,抗菌薬耐性が増加するにつれ複雑さを増している.半減期の長い脂質化グリコペプチドであるダルババンシンを検討したこの試験では,週 1 回のダルババンシン投与が,感染症治療において,バンコマイシン+リネゾリドと比較して非劣性であることが示された.
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細菌性皮膚感染症に対するオリタバンシン単回投与
Single-Dose Oritavancin for Bacterial Skin Infectionsこの試験では,皮膚・軟部組織感染症の治療において,半減期の長い新規の脂質化グリコペプチド系抗菌薬であるオリタバンシンを,バンコマイシンと比較した.オリタバンシンの単回静注は,バンコマイシンの 7~10 日間投与と比較して非劣性であった.
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敗血症関連急性呼吸促迫症候群に対するロスバスタチン
Rosuvastatin for Sepsis-Associated ARDS観察データから,スタチン治療により,敗血症による急性呼吸促迫症候群(ARDS)の患者の転帰が改善する可能性が示唆されていた.この無作為化試験では,敗血症関連 ARDS 患者に対するスタチン治療に有益性がないことが示された.
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慢性閉塞性肺疾患の増悪予防におけるシンバスタチン
Simvastatin for Preventing Exacerbations in COPD慢性閉塞性肺疾患(COPD)で増悪リスクが高いが,スタチン療法以外の適応がない患者を対象としたこの試験において,シンバスタチン 40 mg/日によって増悪の発生率に変化はみられなかった.
REVIEW ARTICLES
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妊娠と感染症
Pregnancy and Infection妊娠女性では,インフルエンザウイルス,E 型肝炎ウイルス,単純ヘルペスウイルス,マラリア寄生虫など,一部の生物体による感染症の重症度が増大する.この総説には,妊娠中の免疫学的変化に関する最新情報が含まれている.
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マリファナの使用による健康への有害な影響
Adverse Health Effects of Marijuana Useマリファナの使用が米国のいくつかの州で合法となるにつれ,マリファナは気分の変容をもたらす無害なものだとする世論が主流となった.マリファナの使用に関連する害は十分に研究されていないが,懸念を抱かせるに足る情報が存在する.
CLINICAL PROBLEM-SOLVING
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手がかりは皮膚にある
The Clue Is in the Skin皮膚所見が家族性癌素因疾患の手がかりとなり,発端患者の同胞において,致死的となりうる疾患の早期診断につながったという臨床シナリオが述べられている.
Videos, Images, and Multimedia
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE
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入れ墨とサルコイドーシス
Tattoos and Sarcoidosis29 歳の男性が,右胸膜炎性胸痛を急激に発症し,3 ヵ月続く呼吸困難,咳嗽,皮膚病変のため受診した.身体診察で,両肺の断続性ラ音と,入れ墨のインク線に沿う多数の非紅斑性丘疹が認められた.
INTERACTIVE MEDICAL CASE
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発熱と呼吸困難を呈する女性
A Woman with Fever and Dyspneaこの双方向の特集記事では,疲労,労作時呼吸困難,連日性発熱,寝汗を呈する女性の症例を紹介する.NEJM.org でご自身の診断・治療技術を試してください.
VIDEOS IN CLINICAL MEDICINE
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胃瘻チューブの交換
Gastrostomy-Tube Exchangeこのビデオでは,バルーン型胃瘻チューブの抜去・交換の手技を実演する.適応,禁忌,合併症の可能性についても概説する.
PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW
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「ビッグデータ」と医療
“Big Data” and Health CareSebastian Schneeweiss が,医療ビッグデータを使用する機会と,その障害について論じている.