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    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

April 14, 2016
Vol. 374 No. 15

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 腰部脊柱管狭窄症に対する固定術
    Fusion Surgery for Lumbar Spinal Stenosis

    腰部脊柱管狭窄症患者を対象に除圧術単独と除圧術+固定術とを比較した無作為化比較対照試験で,術後 2 年と 5 年の時点での臨床転帰に,群間で有意差は認められなかった.

  • 椎弓切除術と固定術の併用と椎弓切除術単独との比較
    Laminectomy plus Fusion versus Laminectomy Alone

    腰椎変性すべり症と腰部脊柱管狭窄症を有する患者では,椎弓切除術と固定術の併用は,椎弓切除術単独と比較して,身体的健康関連 QOL の改善がわずかに大きかったが,腰痛関連障害に有意な減少は認められなかった.

  • ピーナッツ摂取を早期に開始したあとでの除去がピーナッツアレルギーに与える影響
    Effect of Avoidance on Allergy after Early Peanut Consumption

    LEAP 試験では,ピーナッツ摂取を早期に開始したほうが,ピーナッツを除去するよりもアレルギーの発症頻度が少なかった.その追跡調査である LEAP-On 試験では,全例が 5~6 歳のあいだピーナッツを除去したところ,ピーナッツ摂取を早期に開始した例ではアレルギー反応を伴うことなくピーナッツを摂取することができた.

  • 頭頸部癌の PET-CT による経過観察
    PET-CT Surveillance in Head and Neck Cancer

    進行頭頸部癌に対し化学療法を受けた患者において,計画的頸部郭清術に割り付けられた群で 2 年全生存率は 81.5%であり,PET-CT による経過観察に割り付けられた群では 84.9%であった.

SPECIAL REPORT

  • 処方オピオイド乱用に対する積極的対応
    A Proactive Response to Prescription Opioid Abuse

    米国食品医薬品局(FDA)は,他の機関,医療従事者,企業,患者・家族とともに,オピオイド乱用の危機に積極的に対処することを義務付ける一方,きわめて重要な鎮痛薬については,それを必要とする患者に適切なアクセスを保障している.

CLINICAL IMPLICATIONS OF BASIC RESEARCH

  • 体格指数の決定因子
    Determinants of Body-Mass Index

    マウスの体格指数(BMI),脂肪過多,遺伝子発現に関する最近の遺伝学的研究により,肥満感受性のエピジェネティック機構のエビデンスが得られた.

PERSPECTIVE

  • 単一支払者医療制度の長所と短所
    The Virtues and Vices of Single-Payer Health Care

    民主党の大統領候補バーニー・サンダースは,メディケアの対象拡大(Medicare for All)を公約の目玉とし,かつての議論を再開している.単一支払者改革の長所と短所は何であろうか? 米国にとって現実的な選択肢なのであろうか? それとも,政治的に不可能なことなのであろうか?

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 房室結節リエントリー性頻拍における「フロッグサイン」
    “Frog Sign” in Atrioventricular Nodal Reentrant Tachycardia

    83 歳の男性の頻回の動悸を評価した.発作時の頸部診察で認められた,内頸静脈の隆起を伴う,急速で規則的な拍動を動画で示す.12 誘導心電図で,狭い QRS 幅の規則的な頻拍が認められた.

CLINICAL PRACTICE AUDIO

  • 糖尿病性感覚性・運動性ニューロパチー
    Diabetic Sensory and Motor Neuropathy

    糖尿病患者では有痛性の末梢性ニューロパチーがよくみられる.管理法として,心血管危険因子を管理するための生活習慣介入・薬物療法,疼痛管理のための薬物療法などがある.

INTERACTIVE MEDICAL CASE

  • 見る人の目
    Eye of the Beholder

    見る人の目

    この双方向の特集記事では,左眼周囲の腫脹と咽頭の閉塞感を呈する 47 歳の男性の症例を紹介する.NEJM.org でご自身の診断・治療技術を試してください.

NEJM QUICK TAKE

  • スウェーデン脊柱管狭窄症試験
    The Swedish Spinal Stenosis Study

    スウェーデン脊柱管狭窄症試験

    脊柱管狭窄症は,腰痛と下肢痛を引き起こし,QOL が損なわれる可能性がある.除圧椎弓切除術により神経根への圧迫は軽減されるが,不安定性をきたす可能性がある.除圧術と同時に脊椎固定術を施行することで転帰は改善するであろうか? 最新の研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • 単一支払者制度の将来は?
    A Future for Single Payer?

    Jonathan Oberlander が,米国における単一支払者医療制度に向けられた新たな関心と,その見通しを論じている.