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    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

July 24, 2025
Vol. 393 No. 4

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • インスリン治療歴のない 2 型糖尿病に対するエフシトラの固定用量投与
    Fixed-Dose Efsitora in Type 2 Diabetes without Previous Insulin

    インスリン治療歴のない 2 型糖尿病患者を対象とした無作為化試験で,インスリンエフシトラの固定用量レジメンでの週 1 回投与は,糖化ヘモグロビン値の低下に関して,グラルギンに対して非劣性を示した.

  • 胃癌に対する T-DXd とラムシルマブ+パクリタキセルとの比較
    T-DXd or Ramucirumab–Paclitaxel in Gastric Cancer

    ヒト上皮増殖因子受容体 2(HER2)陽性転移性胃癌患者に対し,トラスツズマブ デルクステカン(T-DXd)を投与した場合,ラムシルマブ+パクリタキセルと比較して生存期間が長く,より良好な奏効が得られた.有害事象の頻度は高かった.T-DXd の肺毒性は大部分が低グレードであった.

  • 小細胞肺癌に対する二次治療としてのタルラタマブ
    Tarlatamab as Second Line in Small-Cell Lung Cancer

    白金製剤ベースの化学療法失敗後に再発した小細胞肺癌患者において,タルラタマブ投与は,化学療法と比較して,全生存と無増悪生存に大きな利益をもたらし,重度の有害事象は少なかった.

  • マラリア制御のためのイベルメクチン
    Ivermectin for Malaria Control

    イベルメクチンは,投与を受けた人を吸血した蚊を殺すことのできる抗寄生虫薬である.ケニアで行われた試験で,イベルメクチンを月 1 回,3 ヵ月間投与した場合,マラリアの発生率はアルベンダゾールを投与した場合よりも 26%低かった.

REVIEW ARTICLE

  • コンピテンシー基盤型医学教育
    Competency-Based Medical Education

    コンピテンシー基盤型医学教育

    コンピテンシー基盤型医学教育(CBME)では,従来の医学教育とは異なり,学習者は一連の能力の習熟度を示さなければ,次の段階に進むことはできない.この総説では,CBME の実施に伴う問題を検討する.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • ヒドロキシクロロキンによる網膜毒性
    Hydroxychloroquine Retinal Toxicity

    ヒドロキシクロロキンによる網膜毒性

    全身性エリテマトーデスを有する 71 歳の女性が,ヒドロキシクロロキン関連毒性の年 1 回のスクリーニング検査のため,眼科を受診した.視力に変化はないという.

INTERACTIVE MEDICAL CASE

  • クラックルの 1 例
    A Case of Crackles

    クラックルの 1 例

    この双方向性の特集記事では,重度の倦怠感,乾性咳嗽,錯乱,経口摂取量の減少が 1 週間続き,救急部を受診した 59 歳の女性を取り上げている.NEJM.org でご自身の診断・治療技術を試してください.

NEJM QUICK TAKE

  • 2 型糖尿病に対するエフシトラの週 1 回固定用量投与
    Weekly Fixed-Dose Efsitora in Type 2 Diabetes

    2 型糖尿病に対するエフシトラの週 1 回固定用量投与

    基礎インスリンは,インスリン以外の血糖降下薬ではコントロールが不十分な 2 型糖尿病患者に推奨されているが,連日の注射は耐えがたい負担となる可能性がある.週 1 回投与の基礎インスリンに関する新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

  • HER2 陽性胃癌に対するトラスツズマブ デルクステカン
    Trastuzumab Deruxtecan in HER2-Positive Gastric Cancer

    HER2 陽性転移性胃癌患者では,トラスツズマブベースの治療後の選択肢が限られている.新規の第 3 相試験のデータから,トラスツズマブ デルクステカンが投与された患者は,標準的な二次化学療法が行われた患者と比較して,生存期間が長いことが示された.

  • 再発小細胞肺癌に対するタルラタマブ
    Tarlatamab in Relapsed Small-Cell Lung Cancer

    白金製剤ベースの化学療法後に再発した小細胞肺癌には,有効な治療選択肢が少ない.新規の第 3 相試験で,デルタ様リガンド 3(DLL3)を標的とする T 細胞誘導抗体タルラタマブにより,生存と症状コントロールが改善することが示されている.

  • マラリア制御のためのイベルメクチン
    Ivermectin for Malaria Control

    マラリア制御の進歩は近年停滞している.抗寄生虫薬イベルメクチンの集団投与は,マラリアの伝播を抑制するための戦略候補の 1 つとして提案されている.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • 中絶法と脳損傷
    Abortion Law and Brain Injury

    中絶法と脳損傷

    Katie Watson が,中絶法と,事前指示書法および終末期法との相互影響について論じている.