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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
August 21, 2025
Vol. 393 No. 8
This Week in the JOURNAL
ORIGINAL ARTICLES
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非小細胞肺癌にニボルマブによる術前補助療法を行った場合の生存
Survival with Neoadjuvant Nivolumab in NSCLC切除可能な肺癌にニボルマブと化学療法の併用による術前補助療法を行った場合,5 年全生存率が改善し,病理学的完全奏効が得られた患者では,5 年の時点で肺癌死は報告されなかった.
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内分泌療法に伴う症状に対するエリンザネタント
Elinzanetant for Symptoms from Endocrine Therapyホルモン受容体(HR)陽性乳癌に対して内分泌療法を受けている女性を対象とした試験で,エリンザネタント(ニューロキニン標的療法薬)により,中等度~重度の血管運動神経症状の回数が有意に減少した.
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自己免疫性肺胞蛋白症に対するモルグラモスチム
Molgramostim in Pulmonary Alveolar Proteinosis無作為化試験で,組換えヒト顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM-CSF)の吸入製剤であるモルグラモスチムの使用により,自己免疫性肺胞蛋白症患者の肺ガス交換が改善した.
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高リスク皮膚 SCC に対する術後セミプリマブ
Adjuvant Cemiplimab in High-Risk Cutaneous SCC高リスク皮膚有棘細胞癌(SCC)に対する術後のセミプリマブ投与により,再発リスクがプラセボよりも低減した.セミプリマブに新たな安全性の懸念は認められなかった.
REVIEW ARTICLE
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AI 使用の臨床的管理
Clinical Supervision of Artificial Intelligence Use学習者の多くは,医学における大規模言語モデルの使用に関して,指導者よりも習熟している.この総説では,AI のリスクを軽減し,その可能性を最大限に引き出すための臨床的管理アプローチについて論じている.
CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL
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倦怠感と筋肉痛を訴える女性
A Woman with Fatigue and Myalgias32 歳の女性が,倦怠感,筋肉痛,動悸を訴えて受診した.心調律は絶対的不整であり,心電図では,グループ化された心拍(grouped beating)を示唆する所見が認められた.診断がなされた.
SCIENCE BEHIND THE STUDY
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IMPALA-2 試験の背景にある科学
The Science behind the IMPALA-2 Trialこの論説では,自己免疫性肺胞蛋白症の治療における組換え顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM-CSF)を評価した,IMPALA-2 試験の科学的基礎を説明している.
Videos, Images, and Multimedia
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE
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腹部頸静脈逆流試験
Abdominojugular Reflux Test心不全を有する男性が,2 週間続く息切れで受診した.頸静脈の怒張が認められ,腹部を圧迫すると,頸静脈圧は 10 秒を超えて上昇した(動画で示す).
NEJM QUICK TAKE
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切除可能な肺癌に対するニボルマブによる術前補助療法
Neoadjuvant Nivolumab in Resectable Lung Cancerニボルマブと化学療法の併用による術前補助療法は,切除可能な非小細胞肺癌の病理学的奏効率を向上させることが示されている.5 年の時点での全生存に関する新しい研究知見が,短い動画にまとめられている.
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内分泌療法に伴う症状に対するエリンザネタント
Elinzanetant for Symptoms from Endocrine Therapyニューロキニン標的療法薬エリンザネタントが,ホルモン受容体(HR)陽性乳癌に対して内分泌療法を受けている女性における,血管運動神経症状の治療に有効であるかは明らかでない.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.
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自己免疫性肺胞蛋白症に対するモルグラモスチム吸入
Inhaled Molgramostim in Autoimmune Pulmonary Alveolar Proteinosis自己免疫性肺胞蛋白症患者の治療に,モルグラモスチム吸入が有望であることが早期の試験で示された.第 3 相試験から得られた新しい知見が,短い動画にまとめられている.
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高リスク皮膚 SCC に対するセミプリマブ
Cemiplimab in High-Risk Cutaneous SCC高リスク皮膚有棘細胞癌(SCC)は,手術後および放射線治療後に再発するリスクが高い.術後セミプリマブ療法に関する新しい研究知見が,短い動画にまとめられている.
PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW
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ブレイドウッド判決と米国予防医学専門委員会(USPSTF)の未来
Braidwood and the USPSTF’s FutureNicholas Bagley が,予防サービスの保険適用に影響を及ぼす可能性のある訴訟における,最高裁の判決について論じている.