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November 4, 1999 Vol. 341 No. 19

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急性心筋梗塞に対して, 血栓溶解療法と比較した初回血管形成術の長期有効性
Long-Term Benefit of Primary Angioplasty as Compared with Thrombolytic Therapy for Acute Myocardial Infarction

F. ZIJLSTRA AND OTHERS

背景

初回の冠動脈血管形成術は,血栓溶解療法と比較して,梗塞冠動脈の開存率が高く,発作および再梗塞の発生率が低く,入院期間中または 30 日の生存率が高いという結果が得られている.しかしながら,この二つの治療法の長期有効性については,十分な計画のもとでの比較検討は行われていない.

方 法

合計で 395 例の急性心筋梗塞の患者を,血管形成術またはストレプトキナーゼの静脈内投与の治療に無作為に割り付けた.患者の臨床情報を平均(± SD)で5 ± 2 年間にわたって収集するとともに,この二つの治療法にかかわる医療費についての比較も行った.

結 果

全体では,194 例の患者が初回血管形成術に,201 例がストレプトキナーゼの投与に割り付けられた.死亡率は,血管形成術群が 13%であったのに対して,ストレプトキナーゼ群では 24%であった(相対危険度,0.54; 95%信頼区間,0.36 ~0.87).2 群の非致死的再梗塞の発生率は,それぞれ 6%および 22%であった(相対危険度,0.27; 95%信頼区間,0.15 ~ 0.52).死亡と非致死的再梗塞を合わせた発生率も,血管形成術に割り付けられた患者が,ストレプトキナーゼに割り付けられた患者よりも低く,早期イベント(試験治療の開始 30 日目以内)の相対危険度は 0.13(95%信頼区間,0.05 ~ 0.37),後期イベント(30 日目以降)の相対危険度は 0.62(95%信頼区間,0.43 ~ 0.91)であった.心不全および虚血による再入院率も,ストレプトキナーゼ群の患者よりも血管形成術群の患者で低かった.また,患者 1 人当りの医療費の総額も,ストレプトキナーゼ群($ 16,813)よりも血管形成術群($ 16,090)で少なかった(p = 0.05).

結 論

ストレプトキナーゼによる血栓溶解療法と比較して,初回の冠動脈血管形成術は,臨床転帰が 5 年間にわたって優れているという結果に結びついている.

英文アブストラクト ( N Engl J Med 1999; 341 : 1413 - 9. )