The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

年間購読お申込み
  • 目 次
  • This Week at NEJM.org

    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

December 18, 2025
Vol. 393 No. 24

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 膀胱癌に対する ctDNA を指標とするアテゾリズマブ投与
    ctDNA-Guided Atezolizumab in Bladder Cancer

    筋層浸潤性膀胱癌患者に対する手術後,ctDNA を指標としてアテゾリズマブを投与した場合,プラセボを投与した場合と比較して,無病生存期間が延長し(9.9 ヵ月 対 4.8 ヵ月),全生存期間も延長した(32.8 ヵ月 対 21.1 ヵ月).

  • 糖尿病に対するチルゼパチド投与による心血管転帰
    Cardiovascular Outcomes in Diabetes with Tirzepatide

    2 型糖尿病とアテローム動脈硬化性心血管疾患を有する患者において,チルゼパチドは,主要心血管イベントに関して,デュラグルチドに対して非劣性を示した.

  • HPV ワクチンの 1 回接種と 2 回接種との比較
    One vs. Two Doses of HPV Vaccine

    この試験では,ヒトパピローマウイルス(HPV)16 型または 18 型感染の予防において,HPV ワクチンの 1 回接種は 2 回接種に対して非劣性であった.

  • 結核性髄膜炎に対する高用量経口リファンピン
    High-Dose Oral Rifampin in Tuberculous Meningitis

    結核性髄膜炎は死にいたることが多く,現在の治療法を改善する必要がある.無作為化プラセボ対照試験で,高用量のリファンピンと標準治療の評価が行われた.

REVIEW ARTICLE

  • 2025 年の麻疹
    Measles 2025

    麻疹に関するこの総説では,疫学,臨床症状,関連疾患と,治療や予防の戦略について概説している.

CLINICAL DECISIONS

  • MRSA と VRE の接触予防策
    Contact Precautions for MRSA and Vancomycin-Resistant Enterococcus

    MRSA と VRE の接触予防策

    院内での,メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)またはバンコマイシン耐性腸球菌(VRE)感染患者に対する接触予防策の実施に関するこの特集記事では,症例を提示し,接触予防策の継続を支持するエッセイと,接触予防策の中止を推奨するエッセイの 2 つを紹介している.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 左半側空間無視に起因した自動車衝突事故
    Motor Vehicle Collision Due to Left Hemineglect

    高血圧を有する 75 歳の男性が,自動車衝突事故後に救急部に搬送された.車のダッシュボードカメラに記録された動画では,この男性は,左側で起きた出来事に反応する能力が喪失していることが示されていた.

INTERACTIVE MEDICAL CASE

  • チクタク
    Tick Tock

    チクタク

    この双方向性の特集記事では,運動耐容能低下,寝汗,徐脈で受診した 34 歳の男性を取り上げている.受診の 2 週間前,この男性は,マサチューセッツ沿岸での休暇後に出現した筋肉痛と寝汗の評価のため,プライマリケア医を受診していた.NEJM.org でご自身の診断・治療スキルをお試しください.

DOUBLE TAKE

  • 麻疹
    Measles

    麻疹

    この Double Take の動画では,麻疹の予防と管理に関するエビデンスに基づく推奨事項を見直し,麻疹ウイルスと感染について,よくある質問を検討している.

NEJM QUICK TAKE

  • 膀胱癌に対する ctDNA を指標とするアテゾリズマブ投与
    ctDNA-Guided Atezolizumab in Bladder Cancer

    筋層浸潤性膀胱癌に対する膀胱切除術後は,多くの患者に再発リスクがある.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

  • 2 型糖尿病に対するチルゼパチド投与による心血管転帰
    Cardiovascular Outcomes with Tirzepatide in Type 2 Diabetes

    グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)受容体とグルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド(GIP)受容体の,2 つのインクレチン作動薬であるチルゼパチドが,高リスク 2 型糖尿病患者の心血管転帰にもたらす効果は明らかにされていない.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

  • HPV ワクチンの 1 回接種と 2 回接種との比較
    One vs. Two Doses of HPV Vaccine

    HPV ワクチンの 1 回接種と 2 回接種との比較

    HPV ワクチン接種により,大部分の子宮頸癌を予防できる可能性があるが,世界の適格な思春期女児の 27%しか接種を受けていない.データからは,単回接種に防御効果がある可能性が示唆されている.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

  • 成人の結核性髄膜炎に対する高用量リファンピン
    High-Dose Rifampin in Adult Tuberculous Meningitis

    結核性髄膜炎は,リファンピン 10 mg/kg の連日投与などの標準治療を行っても,死亡率が高い.高用量のリファンピンにより,転帰が改善するかは明らかでない.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • 先天梅毒に対処する
    Addressing Congenital Syphilis

    先天梅毒に対処する

    Anne Zink が,先天梅毒の発生率の上昇と,この傾向を逆転させるための,可能性のある戦略について論じている.