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June 5, 1997 Vol. 336 No. 23

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院外心停止の生存者における即時冠動脈造影術
IMMEDIATE CORONARY ANGIOGRAPHY IN SURVIVORS OF OUT - OF - HOSPITAL CARDIAC ARREST

C.M. SPAULDING AND OTHERS

背景

院外で突然心停止した患者における急性冠動脈閉塞の発生率はわかっておらず,再還流療法の役割は確定していない.したがって,われわれは,院外心停止の生存者において,即時冠動脈造影を行い,必要とされた場合には血管形成術を実施した.

方 法

1994 年 9 月~ 96 年 8 月までのあいだに,心臓以外に明らかな心停止原因を認めない 30 歳~ 75 歳までの一連の患者 84 人に冠動脈造影術を実施した.

結 果

血管造影により,患者 84 人中 60 人に臨床的に重要な冠動脈疾患を認め,40 人に冠動脈閉塞を認めた ( 48% ).血管形成術を患者 37 人に試みて,28 人で技術的に成功した.胸痛の発生や ST 部分の上昇の存在などの臨床および心電図所見は,急性冠動脈閉塞の不良予測因子であった.院内生存率は 38%で あった.多変量ロジスティック回帰分析により,血管形成術の成功は生存に関する独立予測因子であることが判明した (オッズ比,5.2; 95%信頼区間,1.1 ~ 24.5; p = 0.04 ).

結 論

急性冠動脈閉塞は,院外で心停止した生存者ではしばしばみられ,臨床および心電図所見による予測は不良である.即時冠動脈造影による正確な診断を行えば,適切な候補者に対して後に冠動脈形成術を実施することが可能で,これにより生存が改善するように思われる.

英文アブストラクト ( N Engl J Med 1997; 336 : 1629 - 33. )